好きすぎてついに専用のカテゴリーをつくりました。

今回も芸術家岡本太郎氏を語ります。

 

未読かつ暇な方は読んでみてください。

「岡本太郎が好きだ」 一覧

 

「なんで岡本太郎なの??」

と思う方がほとんどかと思いますが岡本太郎氏は究極まで自分らしく生きた芸術家。

 

おそらくここまで人生や生きることについて考えた人はいないんじゃないかと思います。

そして考えを作品や言葉として残してくれています。

 

私がやりたいことは障害ある子の周りにある「こうあるべきだ」「これが正しい」といった一般常識の破壊です。

そうすることでもっと自分らしく「人生楽しい!」「生きてて良かった!」そんな瞬間に出会えるはずです。

 

その一環として岡本太郎氏の考えや生き様は大変参考になります。

今回自由について、です。

 

子どもが急成長するコツや問題行動の解決には自由がキーとなることが多いのです。

なるべく分かりやすく

 

みんな自由でありたい

仕事が一番分かりやすいかな、と思います。

 

仕事中にスマホでネットサーフィンしてしまう

いけないと分かりつつも職場でおしゃべりしてしまう

パソコンで仕事中にスパイダーソリティアにハマってしまった

 

などなど。

 

同じ経験、似たような経験あるのではないでしょうか。

ちなみに私は「パソコンでスパイダーソリティアにハマる」をやっていました。

「あぁ、俺ってダメ人間だなぁ」と思っていたら結構周りに同じ人がいてビックリ。

 

そもそも「つまんない仕事」って誰かの言われたことをやっている仕事がほとんどです。

自由にやれる仕事なら楽しくなるもの。

 

休日が楽しいのも要は「自由だから」ですよね。

私たちは根本的に自由でありたいという願望を持っています。

 

子どもも自由でありたい

3歳になると反抗期

中学生は反抗期まっただ中

 

といった言葉を聞きますが、実は誰でもいつでも反抗期なのだ、と個人的に考えています。

『自由でありたい』という本能的な欲求が人にはあるのでしょう。

 

反抗期が子ども特有に見えるのは子どもはそれだけ抑圧されているから。

 

私は特別支援学校で先生やっていたのですが、近隣に超荒れている中学校がありました。

 

普通に私服で登校してきますし、禁止されている自転車は校内に乗り入れてきます。

昼休みに登校してきて給食だけ食べて帰る子や配膳前の3,4時間目に給食持って帰るなどやりたい放題。

 

その中学校に入学する前の子が多くいる小学校がありました。

 

縁あってそこの学校には数回行ったのですが先生が超怖い。

体育の授業にお邪魔しましたが、男性の先生はもちろん、女性の先生もグラサンかけてハンドスピーカー片手に叫んでいます。

 

で、その学校の悩みは「6年生になると子どもたちが反抗するんです」とのこと。

 

『そりゃそうだ』

 

とは言えませんが内心ではツッコんでいました。

 

もちろん、その地域は家庭自体が荒れている教育困難な地域だったと思います。

 

ただそんな子どもらを威圧で押さえ込んだら、威圧で返してくるでしょう。

 

子どもらは反抗期だから暴れるんじゃないくて、身体が大きくなって反抗出来るようになったから暴れるんです。

その地域は小学校から「反抗する子どもたちを育てるシステム」があるように思えました。

 

岡本太郎は自由とはなにかを教えてくれる

岡本氏は「僕はとにかく失敗しよう、成功なんかするもんかと考えていた」と言っています。

 

これは世間みんなは「成功したい」と思っているからでしょう。

その当たり前に反抗することが本当の自由だ、と。

だから「僕は失敗するんだ!」という発想になるのです。

 

前回の岡本太郎氏の記事でもありましたが、岡本氏のつくった椅子が顕著です。

題して「坐ることを拒否する椅子」です。

 

椅子というのは誰かに坐って貰うのが役割。

よくあるパターンなら「僕は椅子。みんなに気持ちよく座ってもらうのが幸せなんだ」といった表現になるでしょう。

 

「それは本心なのか?」

「君は本当にそれで幸せなのか?」

 

というのが岡本氏の世界。

 

椅子はモノです。

人間によって役割を与えられて生みだされたもの。

故に椅子としての仕事全うするのが幸せかもしれません。

 

ただ人間は違います。

その役割は誰かによって決められるものではないはず。

 

自分で決めたいんです。また役割や本分を知りたいし探したい。

 

それは障害ある子も同じなんです。

 

ただ彼らには反抗する力がありません。

岡本氏のように、思春期になった中学、高校生のように反抗する術を持たないのです。

 

自由とは反抗すること

記事冒頭で障害ある子の「こうしなさい」「こうあるべきだ」を壊したいといったのは「反抗する術を持たないから」というのが理由の一つにあります。

 

学校では先生から指導され、卒業したら就労先で指導されます。

それは誰でも学校や会社に縛られているので同じなのですが「反抗する術を持たない」というのが違いです。

 

子どもがいつまでも煮え切らない態度だったり、家でゴロゴロしていたり、ご飯食べなかったり、といった行動は実は反抗かもしれません。

「反抗する術を持たない」ので違った行動で反抗するのです。

 

子どもが理屈に合わない行動をしていたり「人はみんな自由でありたい」「でも反抗する術をもたない」という視点でみてみてください。解決の糸口になるかもしれません。