私は以前は特別支援学校で先生をやっていました。
最近では減ってきているようですが、自閉症の子に対しての偏食指導で「無理矢理食べさせる」というのがあります。
無理矢理はハッキリいってオススメしません。
教育は全部そうですが、無理矢理は後で反動が必ず来ます。
例えば小学部の男の子で強制的に食べさせ続けていたら、大人になって暴れて反抗しだすようになりました。
結果、特定のものしか食べなくなったのです。
無理矢理食べさせていたから、大きくなったら無理矢理自分の好きなモノだけ食べるようになったのです。
もしお家などで「強制的に食べさせる」ということに違和感を感じるなら、止めても大丈夫ですよ。
無理矢理はデメリットがつきものですから。
無理矢理食べさせないならば
先日、特別支援学校で先生をしている友人に会いました。
今年から小学部の担任になって自閉症の子を受け持っているとのことです。
話し込んでいくうちに偏食の強い自閉症の男の子の話になりました。
前年度から引き継ぎでは『一年間偏食指導したけど全然変わらなかった』との話を受けての担任だったそうです。
意外とあっさりと
1学期始まって当初は前年度の先生からの引き継ぎ通り特定の物しか食べませんでした。
ただ『焦らずいこう』ということで『少し食べたら褒める』くらいのペースで取り組むことに。
友人曰く特別なことはしなかったそうです。
なぜなら前年度の偏食指導では何にも変化が見られなかったからです。
『突き詰めない方がいいだろう』ということで結果は気にせずマイペースでやっていたとのこと。
ただ気がつけば『あれ?食べるじゃん』という感じで食が進んでいったとのこと。
3学期になったころにはパンや肉類であれば大丈夫くらいになったそうです。
子育ての原則がある
障害のあるお子さんを育て中の方に先生が知らない子育ての大原則をお伝えします。
子どもの成長に必要なのは絶対に正義ではなく愛なんです。
これは人間の大原則です。仕事でも、友達でも愛情が原則です。
ただ学校では愛よりも正義が先にきます。
「こうあらねばならない」という条件つきの正義です。
その正義に違和感を感じたなら、お母さんの感性にしたがってください。
子育てに必要なのは絶対に愛です。正義はではないのです。
正義は学校の秩序を保つためにあるものです。
成長させるのは子どもの気持ちを尊重した愛なんですよ。
私はこの原則に従うことで劇的に変わっていく子どもを何人も見てきました。
ただ先生は正義を教える人なので愛情からのアプローチがちょっと苦手です。
絶対に役立ちますので覚えておいてください。
困ったときは正義よりも愛ですから。
条件をつけるのではなく、ありのままの子どもの気持ちを受け止めてください。
問題も解決しますし、子どもに対する愛情もずっと深まりますよ。