photo by Jonas Weckschmied

私は男性なのでシングルマザーではないのですが。

「シングルマザーだからダメ、苦労する」というのはないな、と思っています。

 

私は以前は学校の先生でした。

経験を元にお話しますが「旦那さんがいるから子どもは安定する」という理屈もおかしいですよね。

 

「お父さんが原因で子どもが荒れる」という場面は実際にも見てきました。

「父親役がいないとダメだ」というのも、一つの方法論でしかないでしょう。

子どもはいなければいないで、どこかで父親役となる人を見いだすものです。

 

太陽と月、男と女、精神と肉体のように、悲しいことや寂しいにも意味はあります。

悲しいことや寂しいことは料理の調味料のようなもので、幸せの味付けをしてくれます。

 

寂しさがあるから傍にいてくれることを喜べて、大事にも出来る。

悲しいから、今、喜べることがより幸せ。

 

マイナスは必ずしもマイナスのままでなくて、プラスにもなるんだなぁ、と実感しています。

 

自分に嘘は良くない

自分に嘘をつくのだけは良くないようです。

私自身の経験や色んなお母さんから教えてもらったことです。

 

頭で考える理屈はそのときの気持ちに左右されます。

当てになるようで当てにならないのが理屈で、自分の気持ちに素直になる方が良い結果を生みます。

 

「頼ってはいけないんじゃないか?」

「今、我慢するべきだ」

 

というのは、気持ちがマイナスになると出てくる理屈です。

反論出来ますよね。

頼っても「ありがとう」と御礼を言ったり、別の部分でお返しすればいい。

「迷惑かけちゃダメ」と言いますが、迷惑かけないと人間はそもそも生きていけないです。

「ゴメン」と「ありがとう」をずっと繰り返していくのが人間なのでしょう。

 

「我慢すればそのうち良いことがやってくる」というのは、真逆です。

「我慢をやめれば、良くなる」の方が実際ではないですか。

 

「我慢は良いことだ」はさせる側の論理、つまり先生や社長が部下に我慢してもらうための方便に思います。

日本中に蔓延していて、私もよく「我慢しなさい」という働きかけを見ましたが、好転するのは我慢をやめたときです。

 

「迷惑かけちゃダメ」「我慢しなさい」を行動の基準にすると、色んなことが奉仕になります。

奉仕は絶対続かないので、どこかで自分に素直になる、無理しない。完璧にならないが大事に思います。

 

子どもはこんなことを思っている

どんなお子さんでも「親にも幸せになってほしい」と思っています。

「奉仕してはいけない」にも繋がりますが「自分のせいでお母さんは困っているんだ」というのは辛いのです。

むしろ「あー今日は楽しかった!」とお母さん自身も楽しんでいる姿を見たい。

 

子どもは衣食住の面倒と愛情を感じられればそれで満足なんです。

「僕を(私を)幸せにして!」とも思ってなく、苦労でもない。

 

「親」という漢字がそのまま分かりやすく優れています。

親は「立」「木」「見」というパーツから成り立っています。

 

親とは「木の上に立って子どもをみている存在」です。

子どもも「見てて!」と望んでいて、基本は見守っていてほしい。

親の責任論が一人歩きして、親子が離れられない雰囲気にありますが、実際はそうではないようです。

 

今が充実していればいい

繰り返しますが我慢は大敵です。

我慢すると頭に浮かぶ理屈はマイナスな想像ばかり。実際は前向きな材料もあるのに見えなくなります。

 

未来へ向けての我慢より、充実した今を積み重ねることをオススメします。

「人生楽しむぞ!」という姿勢があれば、どんな状況でも楽しめるんです。

その気になれば、近所の公園でも遊園地のように楽しめますから。

 

素直に、頼って、今を充実させてください。

過去のことは、楽しい今につながる道だったと分かります。

不思議なもので、そう思うと「未来も明るいだろう」とポジティブになります。

実際その未来は現実となりやすい。

 

困ったときは今を充実させることを意識するといいですよ。