覚悟したからこそ
今、青春時代を取り戻そうと頑張っておられる方がいます。
先日、対面相談をしてきました。
ふと「この年齢でやっと気づいて今から青春をやり直す感じなんです。子ども時代に子どもらしく過ごしたかったなぁ」とおっしゃっていました。
このような場合、何も返事が出来ません。
ただ安心していただきたいのです。私はこう思っています。
自分の気持ちに正直になれば、失ったものは返ってきます。
私は子ども時代は子どものまんまで育ちました。
大人になってから感性を閉じたことがあります。
たった数年ですが、這いつくばってるような気持ちで日々を過ごしていました。
今は寝蹴出して、ハイテンションで日々を過ごせています。
「もう二度とあの頃には戻るまい」と私は決意しています。
失敗したからこそ、「あ、ここは妥協したらマズイ」など場面も分かってきました。
順風満帆で生きていたら、中途半端に過ごしていただろうと思うのです。
不幸は覚悟をくれます。
あるお母さんの話です。
ご自身がいわゆる「毒親」と言える親の元で育ってこれられました。
今、大分その影響から抜けられて、明るくユーモラスになっています。
自分探しの真っ最中です。間違いなくここから上がっていくでしょう。
元に戻ることはないと思っています。
しかも、この方は今後一般の人以上に感性を開いた人生が待っています。
私は神様でも何でもないですが、全てに意味はあるんです。
失ったものではなく、今あるものを数えてみてください。
失った時間ではなく、残された時間。
その時間は今までの繰り返しでは絶対にありません。
不幸を経験したからこその底力があるんです。
「もう二度と戻るまい」
そんなことが言えるのは不幸を経験した者のみだけ。
捨てる勇気をもってください。
今まで出会ってきた方々はどこかで勇気を持たれました。
「親を捨てる」というのは恐怖であり、道徳に反しています。
ただ安心していただきたいのは道徳とは建前です。
あなたがギブアップを感じたなら「捨てる」という行為を決断してください。
私は世の中にはもっと個性が必要だと思っています。
そのために学校教育の在り方は否定します。私の知り合いに先生は多いですが、そこはもう捨てています。
大きな結果を出したアスリートは、交友や遊びを捨てています。
何かを得るには何かを捨てることは避けられません。
反対に言えば捨てれば、必ず入ってきます。
あなたが欲しいものは、誰かを困らせたいだとか、自分だけが得したい等では決してないですよね?
「優しくなりたい」「自分がされてきたことを繰り返したくない」など善いものを願っているはず。
戸惑いに負けず、捨てましょう。
新しく入ってくるものは、必ず善いものです。
あなたが望んでいるものが善いものだからです。