千里の道も一歩から

「将来のために勉強させましょう。今は頑張る時期です」

そんな文句につい「そうかも」と感じてしまいませんか。

 

大人目線で言えばその通りです。

論理的に正しいものであり、常識のように世の中に溢れています。

 

当の子ども本人からすれば、「今を楽しみたいんだ」という想いでいっぱいなのです。

「将来のために頑張ろうね」と言われても「そんなの分かんない!」が本音です。

 

学習塾や子ども教育の文句は大人目線が多いものです。

私は塾の先生経験がありますが、一般的に塾は子どもよりも親を意識する傾向があると思います。

お金を払っているのは親だから。

 

子ども目線で言えば「今日をめいっぱいに楽しもう!」が正しいです。

「うん!そうしよう!」と納得してくれるでしょう。

 

「天空の城ラピュタ」というジブリ映画では悪役ムスカが地上を支配しようとします。

支配するためには「ラピュタの王になる」という飛躍的な方法を選ぼうとします。

 

最後は野望を果たせず、ムスカは地に墜ちます。

あの映画は他人事ではなく、人生にも当てはまると思います。

 

一歩ずつ登ることを意識してみてください。

山や階段なら目の前の一歩が見えます。

見えるのでジャンプせずに一歩ずつ登れます。

 

人生の一歩は何かといえば、今日という一日です。

 

「将来のために勉強させましょう。今は頑張る時期です」

この謳い文句は私からみたら、跳躍にみえるんです。

 

一歩ずつ登るなら、今日一日を充実させて、夢を抱くまで待っておく。

この姿勢は、めちゃくちゃ喜ばれます。

 

シンプルな話、そっちの方が人生面白いんです。

失敗して、やり直して、成功する。

そこに「やったぞー!」という満足感があり、人生これ以上に楽しいものはないと思います。

 

世の中の常識かのようになっている「将来のために」という謳い文句。

子ども目線から言えば充足した一日の積み上げが将来のためになります。

 

本人に任せる部分を増やしておいてください。

生きる実感を得てきます。

 

失敗を繰り返したり、大人をハラハラさせます。

それはもう、大人は耐えるしかないです。

 

目には見えないですが、心のなかは充足感で満たされています。

次第に表情が明るくなったり、発言が前向きになったりしていきます。

 

それが充足した一日です。

積み上げていってください。