子育て中の方に是非知ってもらいたいのです。
迷惑かけてもいいんですよ。
子育ての原則は正義より愛です。これはもう世界の大原則です。
正しいとか間違っているで考えると「迷惑かけちゃダメだ」と考えてしまいます。
お子さんにイライラしてしまったり、ご自身を責めるお母さんがいます。
駅や街中でそんな親子をみかけることないでしょうか。そんな光景を見かける度に心が痛みます。
「正しいお母さん」である必要はないんです。あなたはやさしいお母さんでいてください。
それがお子さんにとっても、世の中にしても最上なんです。
「あぁ、周りに迷惑をかけてしまった・・・orz」
と自らを責める正しいお母さんがやさしいお母さんになるきっかけになればこれほど嬉しいことはありません。
人はされたこと同じことをする
「リアル」という漫画から引用してお話します。理解が深まるので読んでいってください。
戸川清春(とがわきよはる)という主人公がいます↓
戸川は車椅子バスケの選手であり日本代表候補です。
ですが強豪チームに入らず、自らが所属する「東京タイガース」という弱小チームで優勝する目標があります。
優勝するのなら他のチームに入る方が確実なのですが弱小タイガースにこだわるのです。
ヒーローインタビューで「山内仁史(ヤマ)のおかげでここまでこれた」といいたい。
戸川はこのためにタイガースにいるんです。
それくらい戸川にとってヤマは大きい存在なんです。
これが「迷惑かけてもいい」というポイントです。
戸川がなぜここまでタイガースにこだわるのか。
それは彼の過去にありました。
戸川は中学生のとき、病気による中途障害で車椅子に乗るようになりました。
中学生の戸川は全国屈指の陸上短距離走者でした。
ただ大会中に骨肉腫という病気にかかり右足を切断します。
戸川はショックで1年間を自宅で引きこもり生活を送ることになります。
「命より脚だ」それくらい戸川は陸上に全てを賭けていました。
自分の全てだった陸上が出来なくなり、目標を見失うのです。
この状態になると一人ではどうすることも出来ません。
変わるきっかけをくれたのは山内仁史(ヤマ)でした。
戸川とヤマは病院の診察をきっかけに知り合いになり、お好み焼きを食べに行きます。
「失くしたものを見るより、やりたいことをやればいい」
ヤマはそう言っています。
ヤマは戸川を「タイガース」の練習に連れて行きます。
ヤマとこの勝田虎という人物と出会うことで戸川は大きく変わります。
虎は戸川と同じローテション手術を受けています。
虎は自分と同じ脚を持つ戸川に車椅子バスケ車を贈ります。
ヤマと勝田虎。
この二人に出会うことで戸川は前に進むことが出来ました。
そして戸川は落ち込む仲間や後輩を前にすると自分がされてきたことをするんです。
助けられる経験って大事なんです。
人は助けられることでやさしさを学び、強い繋がりを感じます。
具体的に紹介しますので読んでいってください。
されてきたことを返していく戸川清春
山内仁史と勝田虎。
この二人からされてきたことを戸川は仲間に返していきます。
戸川の友人がプロバスケの入団テストを受けましたが落選しました。
落ち込む友人に戸川は「お好み焼き食いにいくか」と誘います。
「お好み焼きでも食いにいくか」
戸川は昔、ヤマがしてくれた同じことを今しているんです。
これですね↓
タイガースに入団した後輩のリョウや自分より下手な仲間には勝田虎を思いだし導こうとします。
戸川だけじゃないんですよ。
誰でもみなさんも同じです。
人は自分がされてきたことと同じことを周りの人にするんです。
みなさんにも同じような存在の人いませんか?
自分の行動の原点、記憶に強く残る人、道しるべになっている人です。
例えば、私の心の中には沖縄にいる親戚や学生時代の先輩や恩師がいます。
本当に助けられた思い出があります。
彼らは私の中に生きているんですよ。私は彼らがしてくれたことを他の人にやっているだけです。
優しさや繋がりは誰かに助けられることで学ぶんです。
それは迷惑じゃないですよ
「迷惑をかける」というのは、夜中に大音量で車を走らせる、ゴミを道に捨てるとかの行為です。
そこには「困らせてやろう」「自分だけが良ければいい」という悪意があります。
子育て中のお母さんの話に戻しますね。
「お店で子どもが泣きわめく」
「スーパーで走り回ってしまう」
他に「子どもに障害があって人の手を借りる」なども同様です。
ここに悪意はないですよね。
これらは迷惑をかける行為じゃないんです。誰かのお世話になるという行為です。
そこに悪意はなく感謝があります。
戸川の中にヤマや勝田虎がいるように、誰かのお世話になると感謝が生まれます。
その感謝の大きさに応じて、その人は相手の心の中に残れるんです。
ヤマや勝田虎は幸せだと思いませんか?
自分の存在が戸川の中にずっといるんです。
お世話するのは迷惑ではなく、する側も幸せなことなんです。
子育てなんかは正にそうですよね。
お世話するほどその子の中に大きく存在出来ます。それはとっても幸せなことです。
生きる醍醐味ですね。
やさしい子どもになる方法
子どもは親の世話になって親の愛を知ります。
他人の世話になって「世の中は良いところだ」と知ります。
その状態になって初めて「人に優しくしようね」「マナーを守ろう」という教えが理解出来ます。
「迷惑をかける」ではなく「お世話になるんだ」と思ってください。
お世話になると「信頼」「繋がり」「感謝」を知ります。
繰り返しになってますが、感謝されるほどにその人の存在は大きくなります。
子育ての喜びはここです。
お世話するほどにあなたは子どもにとって世界で一番の特別な存在になれます。
これが出来るのは子育てだけです。やらなきゃ損です。
そんな感謝は周り回って世の中を善いモノにします。
世の中を良くするのも正義ではなく愛なんです。
「正義ではなく愛」
これはもう宇宙の大原則なんです。
優しいお母さんになろう
「お世話になります」と思えばいいんです。お母さんにいつか余裕が出来たとき、同じことを世間に返してください。
その姿をみて、お子さんも同じことをします。
正義や権利で裁くような正しいお母さんになってないか、気をつけてくださいね。
世の中はとかく正義を求めます。
でも子育てで最も大切なのは絶対に愛です。
全ての学びは愛で教えるんです。※怪しい宗教みたいだな・・・
「迷惑をかけちゃいけない」ではなく「お世話になってます」と思いましょう。
お世話になったら「すみません」ではなく「ありがとう」と言いましょう。
お母さんのその姿をみて子どもは「感謝」「優しさ」「繋がり」を学びます。世界はそうやって善くなっていきます。
正しいよりもやさしいお母さんになってください。本気で応援していますので。