「どうすればいいお母さんになれるんだろう」
えー、そんなものはないんです。
「良い」と思えば「悪い」が出来上がります。
光が当たれば影が出来るくらい自然な法則です。
子どもで表現します。
「良い子になろう」と思えば悪いことができなくなります。
学校に行きたくなくても行かねばならない。
怠惰な部分をなくさねばならない。
期待に応え続けるしかない。
最終的には自分の望みを捨てなくはならない。良い子を目指せば自分をなくすしかないのです。
悪い子になってみましょう。
親や先生の言うことに反抗すれば、怒られます。
勉強しない、掃除しない、弱い子をいじめる、遅刻する、学校サボる。
困るのは自分です。究極の悪になると究極の孤独になります。
結局はどこかで良い子にならないといけません。
究極の善人になると心身が壊れ、究極の悪人になると社会からつまはじきにされます。
お母さんも同じ。
良いお母さんを目指すと自分がなくなり、悪いお母さんになると孤独になります。
良いお母さんも、悪いお母さんもいないんです。良いも悪いも、目指すとリタイアになるからです。
真ん中が丁度いい
良いも悪いもなく、真ん中を目指すのが最高です。
「平凡なお母さんでいいや」と思えていることが、優しいお母さんで、幸せなお母さんになる方法。
時に優しく、時に失敗し、時にサボる。
そんな平凡な自分でいられることが実は究極です。
子育てとは生活です。
ご飯を食べて、お風呂に入って、寝ることです。
生活の上で守ってほしいルールを伝え、生活で必要な知恵を授ける。
「良いお母さんになろう」「完璧にやらねば」
向上心など、社会で褒められる意識は役に立たない。むしろ邪魔。
子どもが求めているのは「生活の面倒をみてほしい」であって、それ以上はない。
平凡なお母さんでいることが一番喜ばれます。
ありのままでいるには?
世の中的には「頑張らなくていいよ」「時にはサボって」とありますが分かりにくい。
良いお母さんを目指すことは「私はロボットになるわ!」と変わりません。
良いも悪いも合わせ持つ。
真ん中で、人間らしい。ありのままが最高なんです。
今、なってなくても、すぐになれなくても構いません。
失敗したことは忘れましょう。
良いお母さんも悪いお母さんもいないんだから、みんな平凡だし比べる意味もない。
「頑張ることもサボることにも意味がある」
「良いお母さん、悪いお母さんなんてものはない」
「平凡なお母さんがいいんだ」
そう心に抱いてください。それが一歩目。お子さんにも喜ばれますよ。