子どもたちは「友達がほしい」と願っています。

でも「友達の作り方」が分かっていないんです。誰も教えてくれないから。

 

「強くないとダメだ」「みんなと同じじゃないとダメ」

そんなことを教えてくる大人が多い。

 

「弱いとダメなんだ」「みんなと違うのは悪い子なんだ」

強く思われたいから、攻撃しよう。誰かを否定して自分の正しさを証明しよう。

みんなと違うことをする相手が悪い。劣っている相手が悪いんだ。

 

そんな気持ちでいる子どもたちに「いじめ絶対許さない」と標語をかかげる先生たち。

心に刺さらないんです。「だって悪いのは相手だから」「先生や大人が『みんなと同じじゃないとダメ』って怒るから」

 

いじめは悪だからやっちゃいけないんじゃないんです。

いじめる子は最後に孤独になるからやってはいけないんです。

 

あなたはどうしたいのか

大人になるとタバコを吸って良いことになっています。

タバコを吸うのはちょっと不良でカッコいい。気分も良くなるので吸い続けます。

 

でも年齢を重ねるにつれやめる大人が多いのはなぜでしょうか。

それは「今は楽しいけど、将来をみたら良くない」からです。

 

タバコもいじめも同じなんです。

今だけ見れば、カッコよくみえ、仲間とつながれる。

 

でも、そのつながりは学校にいる間だけです。

いじめでつながると「次は自分じゃないか」「弱みをみせられない」など心を開けない。

 

ずっと誰か弱い子を探し続けるのでしょうか。

自分が弱い立場になれば、孤独になるのではないですか。

 

優しい人は優しい人が好きです。正直な人は正直な人が好きです。

どんな友達がほしいのか。卒業しても会えるような、弱音をみせられる友達がほしくないのか。

 

自分のことを心配してくれる友達がほしいなら、自分が誰かを心配する人間になることです。

誰かに弱音を見せたいなら、弱点を攻撃しない人間になることです。

 

自分のやっていることは必ず自分に跳ね返ってきます。

悪の大王ほど孤独になります。

弱者を助けるヒーローは傷を負うけど自分を助けてくれる仲間もいます。

 

弱い人を攻撃しないのがヒーローの条件です。

攻撃したら悪の大王になってしまいます。楽しいかもしれないけど孤独になる落とし穴です。

 

正邪でなく友達をつくるため

優しい人には優しい友達が出来る。

攻撃する人には攻撃する友達が出来る。

 

自分はどんな友達がほしいのか。その理想像に自分がなればいい。

優しさや正直さは良い友達をつくるためにあります。

相手を助けることは、優しい自分になるためです。

 

好きと思い出でつながるのが長く続く友達づくりのコツ。

一生涯の友人をつくるのは学生時代が最適。誰かをいじめている場合ではないのです。

 

強さや成績や力で友達は出来ません。

優しさや誠実さ、平等の意識と思い出が友達を作ります。

助けることは我慢でなく、友達づくりのための努力です。

 

 

「いじめは悪だ」と裁くから、子どもは弁論で跳ね返してきます。

いじめは正邪の問題でなく「あなたのためにならない」という友達づくりの問題です。