「運動会出たくない」と子どもから言われたら戸惑うことかと思います。

ですが自分の気持ちが言えたのは良いことです。

 

最悪なのは気持ちを誰にも言えず、運動会へ出ること。

何の意味もない運動会になることでしょう。

 

「運動会出たくない」

この言葉を言われた時点で子どもから信頼されている証拠です。

「自分の気持ちを受け止めてくれるんじゃないか」と思われているということです。

 

自分で選ぶのが最も大切

先生はイヤでも出ることをすすめてくるでしょう。

私は先生をしていたので分かりますが、それは「先生の都合」の部分も入っています。

 

「出てみれば楽しめるのではないか」という推測もほぼ外れます。

 

出たくないなら出ないのも構わないんです。

「自分で選んだ道」が正解です。それがどんな結果でも自分で選んだことなら後悔はしません。

 

「自分で背負った荷物は軽いが、背負わされた荷物は重く感じる」

という言葉をご存知でしょうか。

自分で選んだ先に失敗と、選ばされた上での失敗では受け取る印象が大きく変わります。

 

運動会へ出ずに嫌な想いをするのも、出て競技に参加するのも子ども本人です。

だから子どもが決めることです。

本人が「出たくない」と意志表示したのだからそれでいいんです。

 

「逃げてるんじゃないか」と思われるかもしれません。

ただ褒めて、おだてて、自信をつけさせて・・といったアプローチは「大人側の逃げ」ではないでしょうか。

 

出ないことで得られるものがあります。

それは心の強さです。

 

自分で選び、出ないのは結果の責任を自分が負うこと。

出ないことで「この選択は正しかったのか」と考えるでしょう。

それが自分のことは自分で考えるということ。

 

選ぶことは心の強さに繋がっていきます。

「自分の意見が言えるようになった」それは成長の証なんです。