「悪いことするのは親のしつけのせいだ」
「私の接し方が間違っていたのかな??」
そんなことを思ったこと、考えたことないでしょうか。
今回の話は思春期におけるしつけ、です。
よく言われる「小さい頃のしつけが甘かったから悪い事するんだ」という指摘は正しいようで違います。
実際は逆なんです。
しつけに厳しかった家の子の方が大きくなってから悪さをしたりするものです。
正しさや周りに迷惑をかけないことを第一とする正しいお母さんになってないですか?
正しいお母さんからやさしいお母さんになってみてください。それで問題は解決します。
理論や理屈じゃない
当サイトでは「正しいお母さん」と「やさしいお母さん」を対極にして語っています。
読んでいる方に「やさしいお母さん」になってもらうためのサイトなのです。
やさしいお母さんに是非なってください。
なぜならやさしいお母さんの方が沢山幸せを感じられるからです。
「正しいお母さん」は子どもが思春期に入ると理論や理屈で子どもをなんとかしようとします。
どうでしょうか。
思春期のお子さんに対して「〇〇するのが当たり前でしょ」といった一般論や理屈で叱ったりしてないですか?
「理屈が分かる年頃なんだから理屈で説明したらいい」
そんな考えは間違ってはいないのですが、お子さんの反抗や悪さに理屈で説教するのは一呼吸置きましょう。
息をスーハーして落ち着くんです。
覚えておいてください。子育てにおける鉄則です。
子どもに必要なのは正義ではなく愛なんです。大昔から言われている大原則ですが忘れがちです。
子育ては正義ではなくて愛です。
子どもに響くのは正しさではなくて想いや感情なんです。
「正義=理屈、一般常識、世間体」と考えてくださいね。
多くの方が勘違いをしてしまうんです。
「理屈が分かる年頃だから」と子どもに正義を持ち出すと反発をくらうんですよ。
丁度良い参考になる漫画があるので引用します。
「リアル」という漫画です。
中学生になった清春という青年がお父さんの理屈に反抗している姿があります。
ピアノを弾いているのが清春です。
お父さんの言動と清春の内心の言葉に注目してください。これがやってはいけない例です。
お父さんの理屈に対し清春は内心で反抗しています。
これと同じことが日本中の至るところで展開されているんです。
私もあなたも中学生くらいのころ、内心で親や先生に反論してなかったですか?
大人の常識や理屈に子どもは反論しているものです。
とくに自分のやりたいことと違う場合は、です。
この漫画で言えば清春はピアノではなく陸上競技がやりたかったんです。
清春は陸上がやりたいのに、それを父親が理屈で封じ込めています。
そして内心では父親に反論しています。※見た目は従ってますが。
めちゃくちゃ便利なので覚えておいてください。
子どもは自分のやりたいことを邪魔する理屈には全部反論するんですよ。
誰だってそうです。私だってそうです。
ただ言葉に出さずに内心で反抗してます。面と向かってやらないのは親の方が強いからです。
清春が父親に反抗する場面をみてみてください。
「お前なら上手になれる」「父さんとちがうんだ」という父親の励ましや理屈に反論しています。
「お父さんにピアニストの才能がないなら僕にもないんじゃないの?」
というのも清春の理屈にも一理ありますよね。でも言わないんです。
親や先生の理屈が全く通じないのはこれなんです。
もう一回言いますが子どもは自分のやりたいこととに反する理屈には全部反論します。
ちなみに子どもの反論にさらに理屈で言い返しても意味はありません。
「親vs子ども」の戦いになるだけです。勝つのは親ですが、子どもは内心では反抗し続けます。
理屈じゃないんです。
理屈や正義を使ってしまうのが問題なんです。
じゃあどうすればいいか、というと正義を振りかざす正しいお母さんであることを一休みしましょう。
そして愛情を伝えるやさしいお母さんにぜひなってください。
「好きー!」が全てなんですよ
やさしいお母さんは「正義より愛よね♪」というのを感覚的に持っています。
これはそのお母さんが特別なのではなく、意識次第で変わっていけます。
「私には無理なんじゃないかな・・・」
そんなことはないので安心してください。
やさしいお母さんは理屈ではなく「好き」という気持ちで納得させるんです。
恋人や好きなアイドルなど、自分の好きな人の意見なら納得するじゃないですか。
あれと同じです。
つまりやさしいお母さんは子どもと仲良くなるのを優先します。
仲良くしながらしつけをします。
それは子どもが大きくなっても同じなんです。
「お母さん好きー!」という気持ちで言うことを聞いてもらうんです。
好きという感情は理屈を越えるんですよ。
つまり正しさよりも愛情なんです。
子どもと仲良くなるためには
やさしいお母さんとは正義よりも感情を大切にするお母さんです。
正義とは条件がついています。
「周りに迷惑をかけていけない」「良い子にしなければならない」などです。
そして出来ない子には罰が与えられます。
正義とは条件であり罰則です。
条件をつければつけるほど、子どもの気持ちは離れていくんです。
だから逆をやるんですよ。
条件をつけないんです。愛とは無条件ですから。
「どんな悪い子でもあなたはあなただ」とありのままの子どもの姿にOKを出すんです
それが正義でない無条件の愛の姿です。
やってはいけないのは理屈が分かる子に正義という理屈で教え込むことです。
必要なのは何歳になっても愛情です。
子どもの姿に「いいね!」とOKを出してみてください。それが無条件の愛です。
今のあなたで十分なのです。
子は親の鏡です。
子どもを無条件で愛するには、お母さんも自分自身に「私は私でいいんだ」と無条件でOKを出すことが大切です。
そのための方法を一つ。
今まで我慢していた楽しみや遊びを隙間をみてやってしまいましょう。
「頑張らなきゃいけない」と思っていませんか?
違うんです。
あなた自身、日々の家事や親戚やご近所づきあいやお仕事などで既に頑張っているんです。
今、色んなプレッシャーや不安を抱えていますよね。だからもうそれ以上頑張らなくていいんですよ。
子どもがここまで大きくなった時点であなたは立派なお母さんです。
だからありのままの自分、素直な自分になることを目指してください。
正しいお母さんであることを止めて、やさしいお母さんになる。
それは辛いことでも頑張ることでもなく「抱えている荷物をちょっと降ろしましょう」ということです。
「そんな都合いいことがあるの??」と思うかもしれませんが、それが大ありです。
「やさしいお母さんになろう。そうなりたいな」
そう思えた時点であなたは一歩前に進んでいます。
ほんっっとうに、ありのままの自分、素直な自分を目指してみてください。
見える景色が変わってきますよ。子どもが今以上に可愛くなっていきます。
「そう、私の理想はこれだったんだ」と感じる瞬間がきます。
正しいお母さんよりもやさしいお母さんにどうぞなってください。
私もそんなあなたをサポートいたしますので。