私は特別支援学校で先生をやっていました。特別支援学校とは障害のある子が通う学校です。

今でも卒業生たちと関わりがあって、お母さん方ともお付き合いがあります。

 

そんな中での近況報告の話です。

「子どもが〇〇してくれるんですよー」と親孝行な話を聞くことがあるのです。

 

話の一つを紹介しますと、ある知的障害ある男の子と仕事しているお母さんの話です。

男の子といっても彼はすでに成人しています。

 

彼はお母さんの仕事に行く際の持ち物をチェックしているのです。

 

「お母さんの必要なものはなにか。どこにしまってあるのか」を全部覚えているんです。

 

で、忘れ物があったら教えてくれるそうです。

最近は「忘れないように」と思ったのか、テーブルの上にすでに置いてあるんですって。

 

その話をしているときのお母さんの表情が素敵すぎる。

 

幸せってこういうことでしょう。

これは知的障害ある子の話ですが、誰でも同じでその子なりのお返しがあります。

 

「2歳、3歳あたりが一番カワイイ」

と世間ではいいますが「成人越えても子どもはカワイイんだろうな」と私は思っています。

 

親孝行される方法

「親孝行される方法」と書いてしまうとなんだか打算的な感じですが、まぁ本当に方法なのでいいでしょう。

 

シンプルにいいますと「やさしいお母さん」になりましょう。

 

お母さんには大きく分けて2つのタイプがあります。

一つは正しいお母さんです。もう一つはやさしいお母さんです。

 

正しいお母さんは「こうしなさい」と常識や望ましい形を教えます。

やさしいお母さんも「こうだよ」と教えます。ただ根底にはありのままの子どもの姿を認めています。

 

 

 

違いは正しいお母さんは常識や世間の評価など外部重視です。

客観性、見栄えを優先とも言えます。

 

やさしいお母さんは自分や子どもがどうしたいのか、どう感じているかで決めます。

主観的、見栄えより本人の気持ち優先です。

 

正しいお母さんが悪いとは言いません。

ただ将来親孝行されやすいのは、やさしいお母さんです。

 

「正しくあらねば」というお気持ちを否定するわけではないですが、どうぞやさしいお母さんになってください。

 

やさしいお母さんは義務ではない

「やさしいお母さんになりましょう」ですぐに自分を変えるのは大変ですよね。

ここでまず絶対やってはいけないことを言います。

 

それは「やさしいお母さんにならなければ」と思うことです。

 

「ギクっ」とした人いるかもしれません。

そうです。「ならなければ」と思っている時点で「正しいお母さん」の感覚です。

 

やさしいお母さんは自分がそうありたいからそうなっています。

 

「親孝行されたいから、やさしいお母さんになろう!」でいいんです。

 

実際、私の周りにいる方々も無理せずにやさしいお母さんになっています。

 

我慢してなるものでも努力してなるものでもないんです。

 

やさしいお母さんは無理せず自分にもやさしいのです。

 

隙間をみつけるのが上手

「自分にやさしい」を具体的な行動で説明しますね。

 

子育ての隙間を見つけて好きなことをやってください。

 

小さいころはなかなか出来ないかと思いますが、自分だけの楽しみを諦めちゃダメです!

photo by Patrick

そう。たまに意味なく落ち葉にダイブするのも大事です、多分。

 

先述の知的障害ある子を育てるお母さんの話をしましょう。

 

そのお母さんも仕事に出ていますし、たまに遊んでもいます。いい加減な部分もあるのです。

でもお子さんから「ありがとう」と感謝されています。

 

つまり、やさしいお母さんは無理しないのです。

自分が無理をしないので、子どもにも無理をさせません。

 

自分もたまに遊ぶので子どもの遊びにも寛容です。

 

ちなみにこのお母さんに「子どもは自分らしく育てるのが一番ですよね」と私がいったら「その通り!」と太鼓判を押してくれました。

正しいお母さんは「でもこれって良くないのでは・・」「今は頑張らないと・・」と思ってしまうものです。

 

自分も楽しんでいいんですよ。

 

それは紛れもなく子どもは関係ない自分のための時間です。

でも「遊びたいなぁ」と思う気持ちを否定せず隙間を見つけて遊んでください。

 

頑張ってるから親孝行されるのではないんです。

 

無理せず頑張って、心の余裕を保ちながら一緒の時間を過ごしてください。

そんな時間を子どもは嬉しく思います。

 

そしていつか何らかの形でお母さんに「ありがとう」が返ってきます。

 

いいことだらけですよね。

 

「そんな都合の良いものがあるの??」と思うかも知れません。

 

ほんと、あるんですってば。

 

人の生き方は自由です。

正しいお母さんも間違っていわけではありません。むしろ立派な姿でしょう。

 

ただ「幸せだな」って沢山感じられるのはやさしいお母さんなんです。

 

というわけで隙間をみつけて好きなこと、楽しい時間をつくってくださいね。

隠れて奮発したお菓子食べるとか、友達と喋るとか何でもOKです。

 

正しさよりも愛情です。それは子どもにもお母さん自身にも。

そんなやさしいお母さんになってください。