先日車検の時期が近づいてきたので見積もりをしてもらいました。

私が乗っている車は新車で買っては5年目。

見積もりは近所のガソリンスタンドでした。

 

そのお店にしたのは深い意味はなく、ガソリン入れてたら『車検どうですか?』と言われたので『じゃあお願いします』としだただけなんですよ。

 

振り返ればこれが失敗だったんですが、出てきた見積もり額が14万円強。

 

お店の人曰く『5年目で部品交換しないと危険です』とのこと。

部品やメンテナンス方法を写真入りで説明されました。

 

とはいえ私は車に詳しいわけでもないので『そんなものなのか』と思い承諾。

 

ただ家に帰って『14万は高いよな』と思ってもう一度見積書みたんですよ。

 

過去に10年落ちの軽自動車の車検が22万円で『買い換えた方が早いんじゃないか』ということがありましたが14万円もなかなかのお値段です。

 

でね、見積書を眺めてたら『○○の洗浄・コーティング』というメンテナンスが何個かあったのです。

 

ここで記憶が蘇りました。

 

以前、車好きの友人に『車のボディー下洗浄はやらなくて大丈夫だよ』と言われたことを思い出したのです。

『○○の洗浄・コーティング』というのも同じようなものではないのか、と。

 

考えてみればこのお店は見積もりの時点で「予約料」という名目で1000円預けておくなど意味不明なシステムがあります。

 

他にも妙に洗浄系のメンテが多い。

またお値段も1万5千円とか7000円とかします。

 

「部品洗うのに1万5千円ってなによ??」と頭が回転し出します。

だって洗車場で車洗ったら300円だし。プロに頼んでも数千円。

 

『こりゃ怪しい』

そう思って別の車検専門店で見積もりをお願いしに行きました。

photo by Michael Gil

神店員と出会う

「読者さんのためになるかな??」と思ったので行ったお店の名前紹介しますね。

再見積りに行ったのは車検のコバックです。

 

ここが神店舗でした。

 

・・・といっても日本全国にあるコバック全店が神店舗であるとは言いませんよ。

たまたまかもしれません。

 

ただ私の車をみてくれたおじさんが素晴らしかったのです。

 

最初、そのおじさんはしかめっつらで油まみれの服装。

いかにも整備士で職人カタギな雰囲気です。

 

「大丈夫かこの人?」と思ったのですが杞憂でした。

 

実車みながらの説明で「キレイに乗ってますね。発煙筒だけ交換すれば車検通りますよ」とのお言葉。

 

『・・・え!?発煙筒だけ?』

photo by Marco Falcioni

 

『14万円払うかも・・』

と思っていたので急にそのおじさんが輝いて見えます。

 

「発煙筒いくらですか?」と聞くと「700円です」とのお返事。

あとは税金や整備費用などの基本料金でOKとのこと。

 

さらには整備項目が少ないので、プランを下げることも可能で「より安くも出来ますよ」とのこと。

 

油まみれのおじさんが神にみえてきました。

 

神対応はまだ続きます。

「もし安全に乗りたければ」との前置きの上で必要と思われるメンテナンス項目を挙げていきました。

 

その中に例の『○○の洗浄・コーティング』はないのです。

『やっぱりあの洗浄いらないじゃん!』と内心叫びます。

 

おじさんの勧める項目には最初の見積もりと同じのもありましたがお値段は半分くらい。

 

おじさんは提示しながらも「別にやらなくても大丈夫」「より安心できるくらいなものだから」とのアドバイス。

 

『このおじさん信用できる!』と思ったのでオススメ整備を聞きました。

プランも奮発して一番高いやつ(代車や車内清掃つき)で見積もりしてもらいました。※安くなることが確定したので強気。

 

お値段なんと9万円。

最初の見積もりは14万円。

こちら代車、車内清掃、その他コミコミで9万円。

 

『気に入ったー!!』

 

とのことで別にやらなくていいバッテリー交換とオイル交換とエレメント交換もこの際にお願い。

 

結局は10万300円という結果に。

 

ちなみに車検通すだけなら7万円くらいでOKでした。

最初のお店は不要なメンテナンスだらけの14万円。恐ろしや。

 

不幸なのか幸せなのかよく分かりませんが、危ういところでした。

 

やっと本題に入ります

すみません、長々と車検の話していました。

何が言いたいのかと言えば『素人には専門家の意見の善し悪しは分からない』ということです。

 

今回の車検のように専門家に「オススメです」と言われば「そうなのかな」と思うことが多い。

例えばお高い服屋とか家電やパソコン買うときとか。

 

そのジャンルに詳しければ判断出来ますが何も知らない人と店員の勧められるがままです。

 

こういった『業界にいる人しか分からない事情』はどこにでもあります。

 

 障害ある子の教育ではどうなのか

私は特別支援学校で先生をやっていました。

このブログ上で私が言うことも『その業界にいないと分からない事情』を入れながら書いています。

 

その事情を踏まえた上で話すのは『心の強さは育てることができる』というもの。

 

例えば引きこもりになったり、自主性が乏しかったり、嫌なことをされても「嫌だ」と言えない子がいます。

 

これは障害があるからではないんです。

 

環境によってもたらされるものです。

どんな環境かというと今障害ある子が置かれている状況がそのままです。

 

例えば特別支援学校では知的障害ありますが行動力があって、判断力や自主性が高い子がいます。

その子は企業就労していますが、同期入社した健常者の社員は辞めてその子が残っています。

 

精神的な強さが能力を補っています。

 

また知的障害や身体障害あっても『嫌なものは嫌』『自分の力を試したい』そんな強い意志を持つ子はいます。

また重度の障害あっても『今が楽しい』『幸せだ』そう言い切れる人がいます。

 

そんな人たちは特別じゃないんです。

共通した環境や育ちがあります。

 

障害があるから言いたいことが言えなくて周りに流されるのではないのです。

 

例えば勉強や運動には一定の効果的な方法がありますよね。

筋力を鍛えるには重い負荷をかけて、タンパク質の栄養をとり、休憩することが基本です。

 

方法にのっとれば筋力は向上します。

同じように精神的な強さも方法があるんです。

 

強靱な精神力を求めているわけではない

とはいえ一流アスリートのような強靱な精神力の育て方などを語るつもりはありません。

実際の生活でいえばそこまでの強さが必要とは思わないですから。

 

ただ障害ある子もいつかは親元を離れて暮らします。

そのとき誰か理解者がそばにいないと自分の気持ちが言えなかったり「嫌なことは嫌」と言えなければ困ることになります。

 

ここら辺が「業界にいた人間ならでは」の話になるのですが私の目線で言えば学校は見た目の自立を重視します。

運動や勉強が出来るようになった、日常生活が規則正しくなったなどです。

 

しかし目に見えない心の部分は置き去りです。

 

それには理由がいくらかありますが、基本先生は大人しく言うことを聞いてくれる子を良しとします。

先生の言うことをよく聞いて反抗しない子です。

その方が管理しやすいですから。

 

「心の強さ」といった部分には焦点を当てないのです。

 

このサイトでは「強靱な精神」といったものは求めません。

ただ「嫌なことは嫌」と言えたり、自分の希望が言えたり、「今が楽しい」「自分は幸せだ」と思えたり。

 

そういった”普通”を目指します。

 

自主性や判断力、感受性や「自分は幸せだ」と思えるかどうか。

そういった心の部分です。

 

障害ある子の環境はこうなっている

まず障害ある子を取り囲む現状の認識からです。

 

療育機関でも特別支援学校や支援学級でも障害ある子の周りには常に大人がいます。

 

何かしらの出来ないことや苦手なことがあるので、大人がフォローする仕組みがあるのですが、この仕組み事態が自主性や判断力を失わせる仕組みでもあります。

 

「大人がそばにいること」がダメなわけではないんです。

ただ周りにいる大人は「こうしなさい」「こうあるべきだ」と求めることが多いのです。

 

その代表格は学校の先生です。

 

支援学校や支援学級でない子は20人や30人の学級にいますよね。

そこでは先生は1人です。

 

少ないがゆえに先生の影響も少ないのです。

 

反面、特別支援学級では多くても8人に1人の割合です。

支援学校では8人クラスに4人や5人の先生といった場合もあるくらい。

 

それだけ大人との距離が近いのです。

また大人を頼りとする場面も多い。故に大人の意向を聞きすぎるきらいがあります。

 

あとちょっと悪口に近いですが、先生は従順な子を好む傾向があります。

余計に自分で物事を考えたり、自主性や判断力のある子は育ちにくいのです。

 

まずは状況の認識から覚えてください。

障害ある子は先生との距離が近い。故に自主性や判断力が育ちにくいという現状です。

 

このブログで障害ある子に不足しがちな心の強さを補っていきます。

自分で言うのも何ですが私は先生としてやってきたことは自主性や判断力や「今幸せだ」と感じられることばかりです。

 

これが私が先生辞めてのやりたいこと。

 

『生まれてきて良かった』

『人生が楽しくて仕方ない!』

 

そんな心の状態を目指して情報配信していきます。

どうぞお付き合いください。