心を育てよう

本音を言う先生が子どもにウケる理由。障害ある子の問題解決の突破口とは。

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私には大好きだった先生が何人かいます。

その中でトップクラスなのは高校のときの歴史の先生でした。

 

髪の毛はボサボサでお腹は出ていて、度の高い眼鏡をかける、いかにも中年な先生。

その先生、授業が分かりやすいとか、特別に優しい性格とかではないのです(失礼)

 

ただ非常に本音で話してくれる先生でした。

授業中に「私ねー、週休4日にしてほしいと思うんです」とか普通に言うんです。

また行事のときはボソッと「めんどくせぇな・・」と小声で言ってたりします。

 

でも相手を傷つけるような言動はしません。その辺が私にとってはツボだったのです。

photo by Thomas Hawk

 

「自分のことだ!」と思わせる

建前ではなく本音を言う先生をウケます。

ウケるだけでなく、教育的にも意味があります。本音を言う方が「自分のことだ」と思ってくれるからです。

 

例えばニュースで事件、事故が起きたとき「日本人は○○人いました」となるとより興味が向かいます。

それはニュースがより自分に近くなったからです。

 

私は以前は学校の先生をしていたことがあって、中学生を教えたこともあります。

その中で「あ、この子に建前は通用しないな」と判断したらなるべく本音で「自分のことだ」と思ってもらえるように話しました。

 

例えば言葉使いですが「敬語を使おう」と教えるとします。

その際は「目上を敬うように」とかは言わないのです。それは相手には建前に聞こえて身近な話にならないからです。

 

こんな風に言いました。

「英語を話せる人と話せない人、どっちがいいかと言うと話せる方が絶対にいい。」

「敬語も同じ。敬語を話すことで『あ、こいつ一定の常識あるんやな』と相手は思ってくれる。だから敬語使うのも学んどき」

 

そうやって建前を極力減らして本音で言うんです。

そして「自分のことだ」と思わせる。そうすると相手の心に入っていきます。

 

なぜ本音は言えなくなるのか

誰でも子ども時代を経験しています。学校にも通っています。

ということは『どうすれば子どもの心を捉えられるのか』はみなさん、誰でも分かっているはずです。

 

学校の先生も同じ。先生だって昔は子どもだったんです。

 

『自分の好きだった先生』や『話を聞こうと思った先生』はどういう人だったのか。

なぜその先生の話を聞いてみようと思ったのかを考えれば、自分はどんな先生になればいいかは分かるはず。

 

ただ多くの先生はこれが出来ないんです。

 

それは周りに合わせるからです。

 

学校の職員室に自分の席があって、「○○先生」と言われ、先輩から仕事を教えてもらったり、給料をもらううちに「周りに合わせなれば」という心理が働きます。

言い方悪いですが周りの先生は『建前』を教えます。だから学校にいるうちに自然と建前を当然のように信じるようになります。

やがて本音で生きている子どもたちとの間には見えない壁が出来上がり、子どもたちの心が分からなくなっていきます。

 

そんな先生の中で、子どもたちの心を捉えるのはその壁を無視して本音で話す先生です。

つまり自分たちと同じ感覚を持つ先生。

同じ感覚を持っているので「自分のことだ」と思ってもらえるし、相手のニーズをつかむ事が出来ます。

 

 

自分の気持ちって大事なんです

自分の気持ちって非常に大事なんです。

 

自分の気持ちを確認することで、良い結果が生まれることは多くあります。

今回の先生の話だって周囲よりも自分の本音を大事にした方が子どもの理解はしやすいというもの。

 

でもその本音で生きることが非常に難しいのです。

学校でも職場でも世の中全体でも「自分の気持ちを抑えて周囲に合わせなさい」ということを強く求めてきますから。

その中にいると「自分はどうしたいのか」は吹き飛んでしまいます。

 

そして障害ある子の場合は周りには常に先生がいます。

それは悪いことばかりではないです。

ただ先生と近すぎると「自分はどうしたいのか」は吹き飛びます。

先生は「○○しなさい」「○○しましょう」が多いですから。

 

問題行動の多くはそういった「○○しなさい」の分量が多すぎた場合に発生します。

解決は「自分の気持ち」を尊重することです。

 

もし何かしらで困ったことがあれば「自分はどうしたいんだろう」「この子はどうしたいんだろう」と考えてみてください。

それが問題解決の突破口になりますから。

 

dai

dai

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