心を育てよう

『知的障害あるから判断力がない』は間違っているという話。

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私は以前は特別支援学校で先生をしていました。

障害者スポーツの団体運営は現在も続けていて障害ある人とは公私ともに関わりがあります。

 

その知人の中で対照的な二人がいます。

 

二人とも成人を超えていて軽度の知的障害があります。

学力的には小学校高学年程度です。

 

仕事は今はアルバイトの身ながら企業就労をしています。

 

先ほども言いましたが、この二人が対照的です。

 

一人は非常に行動的で前向き。自分の考えを持っていてブレません。

もう一人は表向きは優等生ですが内面は自信がなくブレます。

 

この二人、学生時代は問題なかったのです。

 

ただ学校を卒業して自立した生活が始まると”明暗”が分かれます。

 

どうなるかというと自信がないと幾多の誘惑に負けるのです。

 

誘惑は何かというと恋愛とお金です。

photo by OTA Photos

 

○○○商法にかかってしまう

優等生だけど内面に自信がない子は企業就労しています。

彼は仕事面では優秀です。

 

学校時代から先生の言いつけを守りハキハキした行動を取る子でした。

同じように職場でも認められているとのこと。

 

ただ内面では不満があったようです。

ですがそれを言えません。

やがて『仕事を辞めたい』と思うようになります。

 

近しい人に『実は辞めたい』と相談しますが、周囲は『続けるように』と勧めてきます。

彼はその言葉に従って同じ職場で居続けています。

 

ある時、彼はお金の勧誘に乗ってしまいました。

内容は世の中によくある『やれば絶対利益が出る設け話』といった怪しい類いです。

 

もちろん利益が出るはずはなく、彼は損を被ることになります。

 

知的障害は関係ない

いかがわしい商法に引っかかってしまった彼は知的障害あります。

 

ただ『知的障害ゆえに判断力がなかった』と考えるのは違うのです。

 

「対照的な二人がいる」と言った、もう一人の彼は実際に勧誘されたこともありますが話に乗りません。

 

『信用出来ない』と断っています。

人を見る目があるので『この話は嘘だ』と見破る力があります。

 

人を見る目に知的障害は決定的な要素ではありません。

 

例えば障害のな大学生や企業に勤める人でもいかがわしい商法にかかることがいますよね。

でも知的障害ある特別支援学校卒業の生徒は善悪を判断できるのです。

 

良い子は悪いことにも従う

障害のある子は小さいころから先生に囲まれて育っていきます。

先生は多くの課題を与え、出来た子を褒めます。

 

ただ誰かの言うことを聞くことに慣れきってしまうと悪い人の言うことも聞き入れます。

言うことを聞けば褒められますしね。

 

また行き過ぎた良い子は指示や指導してくれる人を常に求めるようになります。

小さい頃から『こうしなさい』と誰かの指示を聞いて行動しているので大人になってもそうするのです。

 

大人になってお金や恋愛面で手痛い失敗をしてしまうのは『誰かの言う通りにしてきた子』です。

それは障害の有無ではなく育ってきた環境によるものです。

 

自立とはなにか

自分を持っている子は発達障害でも知的障害でも自分で判断して断ることが出来ます。

要は『判断力をつけましょう』という話。

 

判断力をつけるのは障害の有無は関係ありません。

本人が選ぶ機会を増やして、選択を尊重することです。

 

先生の言う通り、大人の言う通りにしているのが良いのではないのです。

 

懇談や成績で『先生の言うことが聞けません』と言われてもその内容を熟慮してください。

そもそもが『言うことを何でも聞く』だって問題があるのですから。

 

そしてなるべく本人の選んでその責任を負う機会を設けてください。

例えば着る服でもいいですし、何食べるかでもいいですし、どこへ行くかでもいいのです。

 

大人が子どもの代わりに判断しないことです。

判断力は『選ぶこと』『責任を負うこと』から始まります。

dai

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