いよいよ来週から夏休みです。

夏休みって自分自身が子どものころにはパラダイスな時期でしたが、親になると逆になることもあるようです。

 

日中の子どものお世話、昼ご飯の準備、非行や問題行動の防止など心配ごとは多いはず。

 

学校の先生も夏休み明けは心配です。

夏休み期間中に大変身してくる子が必ず1名はいるのです。髪の毛が金髪になっていたり、耳にピアスがついていたりと様々。

 

毎回不思議なのですがそういう子ほど「似合っているー?」と上機嫌で聞いてきたりします。

 

いや、まぁ悪くないんですよ。似合ってます。若者らしくていいんじゃないか、と。

ただ先生としての立場もあるので、自慢げにあけっぴろげに聞かないでほしい(笑)

photo by Neddo is a Zombie

photo by Neddo is a Zombie

 

一番大事なことってなに??

思春期の子どもが夏休みにやってしまう問題行動は髪や服装の乱れ、喫煙等の非行行為、夜間外出などありますが、全ては直らないでしょう。友達の手前、自分だけが急にマジメになるわけにもいかないですから。

 

問題行動は多くみられる場合は「どれを直すか」に優先順位をつけてください。

一番気をつけるべきは夜間外出、いわゆる門限破りです。

 

理由は述べるまでもないかもしれませんが、子どもの生命に関わってくることだからです。

 

毎年のように夏休みの時期になると、少年少女が何かしらの事件に巻き込まれます。

巻き込まれやすいのは夜間です。つまり門限破りによるものです。

 

門限を守らせるに効果的な一言

「親がうっとしい。なんで門限守らなくちゃいけないの??」という子に対し、私が実際に言っていたことです。

 

言った直後の子どものリアクションを見るに「効果あったかな」と思えました。

理屈で考えても合っていると思います。

 

「門限を守る意味が分からない」という子に対して私は大体こんなことを言っていました。

 

「安全な場所はない。でも安全な時間はある。だから門限は必要」

「例えば駅前は昼間は安全でしょ?それは人の目があるから。変な大人と出会っても、周囲の目があるから手出しはしてこない。でも夜は違う。人の目がないから襲ってくる」

「だから安全な時間のうちに家には帰っとき」

 

という趣旨のことを話していました。

 

要は「あなたのために門限はあるんだよ」ということを分かってもらうことです。

 

「なぜそれをするのか」をちゃんと理屈で説明します。

 

基本的に相手が反発してきたときに「守る理由を説明できない決まり事」なら言うことを聞かせることは・・まぁ無理でしょう。

さらなる反発をくらって終わりとなる可能性が大きいです。

 

”悪者探し”はしなくていいです

photo by KOMUnews

photo by KOMUnews

 

毎年のように夏休みの時期になると子どもが何らかの犯罪に巻き込まれる事件が起こります。

 

このような事件後が起きると、世の中の風潮として「親が悪い」「学校が悪い」「警察が悪い」などのいわゆる”悪者探し”が始まります。

 

しかしそんなことはどうだっていいんです。いや、ホントの話。

 

”あの人が悪い”と悪者を見つけたところでお子さんやご家族にとって何ら意味はありません。

 

事件が起きたことを”意味あるもの”にするのであれば教訓を探すことです。

 

例えば昨年夜間に街中を歩いていた少年少女が事件に巻き込まれる事件が起きました。

マスコミや識者は「親が悪い」「警察が悪い」と”悪者探し”をしていましたが、年頃のお子さんがいる家庭ではそれはしないでほしいのです。

あの事件から教訓を得るとすれば「夜中に安全な場所はないから家に帰ろう」ということです。

 

先月起きた置き去り事件も同様です。「親が悪い」「子どもが悪い」とかじゃないんです。

「子どもがいなくなる可能性があるなら置き去りはやめておきましょう」が教訓です。

 

最も大切なのはお子さんの命です。それだけは取り返しがつきません。

 

ぶっちゃけ髪の毛の色なんて何度でもやり直しがきくこと。

勉強なども同様です。やり直しや代替えがきくものなら失敗したって構いません。

 

ついでとしてあと一つ。

私はなぜだか生徒からよく愚痴られていたのですが、

「何時だと思っているの!?」と「勉強しなさい」「髪の毛黒くしろ!」を一緒くたにして言わない方がいいようです。

 

色んなことを感情的に言われると「何を守ればいいのか分からなくなる」ようですよ。

 

「もっとも大切で取り返しがつかないのはあなたの命です」という想いを込めて門限の意味を教えてあげてください。

きっと効果があるはずです。

photo by Dave Parker

photo by Dave Parker

 

感想やご質問等あればページ下のコメント欄や問い合わせフォームを活用ください。

問い合わせフォームへ