人の目を気にすることは自分のためになっていないことは多々あるんです。
私は社会人になって1年目でいきなりつまずいて、二ヶ月引き籠もりました。
頭のなかにあったのは「なんでこうなったんだろう」「みんなと比べてなぜ自分はこんなにもダメなのか」といった自己否定の嵐でした。
経験者は語る、で言いますと、人の目を気にすれば気にするほど底なし沼にはまります。
幸い、私の親は「仕事やめたの?好きにすれば」という態度だったので救われました。
私はそのあと先生になったんです。
学校とは「人の目を気にしましょうね」という教えなんですよ。
「みんなもやっているでしょ?」「ルールだからね」などは他者目線を持て、ということ。
本当に必要なのは自分の気持ちの確認なんです。
不登校になって解決が長引くパターンがあります。多くはルールや理屈で子どもを行動させようとするからです。
根本的に学校は個人の気持ちを尊重しないので、個人の気持ちが大切な不登校の子への対応は苦手なんです。
不登校を解決するのはお子さんの「自分はこうしたいんだ!」を呼び起こすことです。
ルールとか周りは関係なくて、お子さん自身が「こうしたい!」と言えることです。
学校はその役割が苦手なのでご家庭が主導してください。
「こうしたい」を見つけるのは話を聞いてあげることが一歩目です。
辛い気持ちを解消するのは、話すのが一番なんです。
言葉遊びではなく、話すとは「離す」ということなんです。
聞く際のコツは保護者さんは子どもの話に正邪をつけないでください。
比べたりするのもNGです。保護者さんのせいでもないし、正邪もないんです。
そもそもが無意味なことはこの世にないので、比べるや正邪も無意味なんですよ。
話を聞いていくと意見を言いたくなると思います。
そこでグッとこらえてください。
「感じることに正否もない」と考えるといいでしょう。
話すうちに、自分の気持ちを素直に言い始める姿が見受けられます。
ヒートアップしたり、気持ちのこもった言葉が出れば大成功です。
嫌な気持ちを話すことで、嫌な想い出はその子から離れていきます。
嫌な気持ちが抜けると「自分はこうしたい!」という意欲が湧いてきます。
お子さんの気持ちは「船酔いしている人と同じ」と考えてください。
とにかく気分が悪いんです。
まずは吐き出さないと前向きな考えは出来ないんです。
人の目が気になると吐き出せないのは気持ちも同じです。
いきなり学校での話が出来づらそうであれば、お子さんの好きな話から。
アニメでもゲームでも何でもいいので、雑談から初めてみてください。
やがて、学校での話を心に浮かべるでしょう。
自然と話せる機会が出てきてもいいですし、カウンセリングのように聞くのもOKです。
話をすることは自分と向き合うこと。
解決には教えるではなく話を聞くことを意識してください。
正解は外ではなく、心のうちにあります。