就学相談が始まり小学校入学を検討中の方や、今現在お子さんが小学校へ通っている保護者の方は「これから学校でうまくやっていけるか不安」というのは悩みをお持ちかと思います。

 

地域の学校へ行ってうまくいった子もいれば、つまずいてしまった子もいます。

 

今回、小学校でうまくやっていくためのポイント3つを話します。

 

お子さんの人間関係をうまくいかせるためのポイントですが、お子さんが実行することではありません。※ややこしくてすみません。

、小学校へ保護通わせるにあたり、保護者の方が気をつけるべきポイントです。

photo by Joe Coyle

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プレッシャーをかけすぎない

障がいある子が地域の学校で潰れてしまう多くのパターンは「みんなと同じ」「普通であること」を求められるからです。

 

自分の能力以上のものを求められるのは「プレッシャー」です。

プレッシャーに耐えきれなくなると子どもは潰れてしまいます。

 

健常の子でも親からの「勉強しなさい」「良い大学行きなさい」というプレッシャーに潰れたり、グレたりする子がいますよね。

この場合、プレッシャーに打ち勝つ場合の多くは勉強が得意な子や目標をもっている子です。

 

苦手分野で結果を求められることは非常に辛いこと。

 

私の話になりますが、私は会計処理が苦手なのに、仕事で会計担当になったことがあります。

そのときは、もう地獄絵図でした。仕事だからやり切りましたが、報酬もないのであれば絶対イヤです。

 

子どもへの期待はひっくり返ればプレッシャーにもなります。

 

プレッシャーから解放されることで子どもが良くなることは多いのです。

 

具体例を挙げます。

運動会の行事でダンスをするとします。学校でも家でも練習して、ご両親も振り付け覚えて練習させる、といった場合。

 

ここまでやると、大抵の場合はプレッシャーとなります。もちろん、子どもがやりたがっているなら別の話ですが。

 

私の知人で行事ごとに子どもと一緒に練習するお母さんがいましたが、ある時期からそういうのを一切やめたそうです。

 

「出来る、出来ないは本人の問題なんだから私は関係ない」

 

と思うようにした、と。

 

そうすると子どもはかえって前向きになって、勉強でも生活でも良くなっていったとのことです。

 

期待がプレッシャーにならないように気をつけてください。

あと「出来ないとダメだ」と思っている子よりも「出来なくてもいいや」と思える子の方が強かったりしますよ。

photo by Abdulla Faiz

photo by Abdulla Faiz

 

自信を持たせること

自信満々で傲岸不遜なのも問題ですが、全然ないのも問題です。

 

障がいある子の場合、「出来ない自分」と向き合うことが多くなります。つまり自信を無くしやすいのです。

これは学年が上がれば上がるほど、その傾向が強くなります。大体の目安は高学年になる4年生あたりからです。

 

私は前向きになるには出来ないことよりも、出来る部分を見た方がいいと考えています。

 

子どもが自らの出来ない部分を見て、親もその子の出来ない部分を見るとどうなると思いますか?

 

ご自身に置き換えてみてください。

 

どうしても出来ないことや苦手なことってあるでしょう。失敗した経験でもいいです。

そこだけをみると、自分はどうしようもないよう人間のような気になりませんか?

 

保護者が子どもの出来ないところを気にしすぎるとそれが子どもに伝染します。

 

要はバランス調整です。お子さんの自己肯定感が崩れそうなときは、「出来ること」が大事です。

 

「苦手な部分を克服して自信にさせよう」という考えもありますが、基本的に人からやらされたことは自信にはつながりにくいです。

「課題をこなした」という達成感はありますが、「自信がついた」とは感じにくいものです。

 

ここら辺は学校の先生も間違います。ご注意を。

photo by Ivan Grynov

photo by Ivan Grynov

 

障がいがあることを分かってもらう

何を当たり前な・・・と思われるでしょうが、発達障がいや知的障がいの子にとってはここが一番苦労するところなのかもしれません。

 

例えば車椅子の子はクラスの子からの障がい理解は早くすすみ、人間関係につまずくことなく過ごせることが多いのです。

 

理由はおおよ分かるかと思いますが、

車椅子の子は障がいがあることが見た目で分かりやすいのです。

 

「出来ない」ということが視覚で分かるので、配慮を受けやすいのです。

 

「見た目で障がいあることが分からない」

 

これが発達障がいのお子さんにとって苦労する点です。

 

念のためお伝えしますと・・・先生にもこの傾向はあります。

先生がクラスの子に説明するのが一番なんですが、先生自体に障がいへの理解がない場合もあります。

 

とはいえ、ここで心配しすぎても仕様がありません。

 

肝心なのは、この場合の対処方法ですね。

 

私の知り合いのお母さんがやっていた方法を紹介します。

 

そのお母さんは、小学校時代は何度も学校へ足を運んでいました。

 

クラスの子らに「ウチのは子、〇〇が苦手なの。もしものときはよろしくね」とお願いしていたそうです。

そうすると子どもらも納得してくれ進んでフォローしてくれたそうです。

 

行くときも思いつめた感じではなく、「気軽に」「ぶらっと」という感覚で行って。

 

とはいえ、お仕事されてる方や、何度もクラスに赴くのは苦手な方もおられるでしょう。

 

その場合は、連絡帳や機会があれば電話等で担任の先生とはなるべく多くの接点を持つことをおススメします。

 

保護者からの情報って参考になることが多く、話していくうちにアイデアが浮かぶことが多々あるのです。

 

先生の協力を得たければ、仲良くなって出来る限り接触しておくことです。

「この子のために頑張ろう」と思ってもらえたらバッチリですね。

photo by syahrul_rusdy

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どうしてもうまくいかない場合

 

上手くいかない場合はやり方を変えることです。同じことをしていては同じ結果になります。

 

やり方を変えるには、考え方を変えなければいけません。

そこに手をつけずに一つや二つの方法を変えてもそれは小手先の技術となります。

上手くいかない場合は、考え方を変えます。そうするとやり方も変わります。

 

具体的な考え方ですが、「絶対この考えでなければいけない」と言う気はありませんが、一例として紹介します。

 

まず本記事中に小学校でつまずいてしまうの多くのパターンは「みんなと同じ」「普通であること」を求められるから、と書きました。

 

上手くいかなかった場合は

 

社会の基準よりも、その子よりの基準で考えてあげる

 

ということをおススメします。

 

「世間はこうだから」ということで、その枠を子どもに当てはめようとすると子どもは苦しみます。

だからといって、子どものやりたい放題させるのも違いますよね。

それはそれで将来苦労するのでよろしくありません。

 

やりたい放題させるでもなく、無理させるでもなく育てていくための考え方です。

 

障がいの分だけ、その子よりの基準で物事を考えます。

 

分かりやすいと思うので、身体障がいの子を例にしますね。

歩けない子なら、その歩けない分だけ配慮をします。もちろんリハビリや訓練もしますが、出来なければ出来ないで仕方ない。追求はしない。手が動かない場合でも、目が見えないでも同じです。

 

そういった出来ない部分の配慮はしますが、それ以上のことはしません。あとは平等です。

 

お子さんが軽度の障がいであれば、その分は配慮をします。そこは出来なくても”追及はしない”

障がいのない部分は頑張ってもらいます。そこはみんなと同じです。

 

この考え方でいけば、プレッシャーになりすぎず、甘やかさず成長していけるのは、と思います。

 

参考になれば幸いです。

 

世間の基準ではなく、障がいの分だけその子よりの基準で考える、です。

障がいを持つ子の場合はそれくらいで丁度バランスがとれます。

photo by Matthew Kenwrick

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