子どもの頃の宝物って今から思えばくだらないものでなかったですか。

私はプラモデルや自前のバズーカ砲が宝物でしたが、まぁ価値はないですね。

親に一気に捨てられましたが、勘弁してほしかったものです。

 

物質的な宝物もありますが、心の中にある宝物もあります。

夢だったり、単に好きだったり。その子が夢中になれるものです。

 

私は「自分だけの正解」だと名付けています。

 

小さい頃に宝物をガラガラと捨てられたように、自分だけの正解もガラガラと捨てられるものです。

年齢的には小学校高学年あたりから。

周りと自分とを比べ出す年齢から始まります。

「自分はクラスでどの辺りのポジションなんだろう?」と悩み出したら始まりです。

 

世の中と自分を比べちゃうんですよ。

「こんな考え恥ずかしい」「あっちの方がいいのか」など、自ら宝物を手放すんです。

 

私自身、捨てては拾い、また捨てては拾いを繰り返しました。

感謝しているのは、私の親は「捨てなさい」とは言ってこなかったんです。

「いいんじゃない。好きにすれば?」という態度。内心不安だったとは思っていますが。

 

自分にはくだらないものに思えても、本人にとってはかけがえのないものがあるんですよ。

子どもの頃は特にそうです。

 

自分だけの正解を意識していると、苦労も仕事も全部が「自分のためだ」と思えてくるんです。

超プラス思考の状態です。

 

不登校や挫折から立ち直る際の理由にもなります。

エネルギーの源のようなものですね。

 

「この子の今、大切にしているものってなんだろう?」

 

日常のふとした時間で構いません。思い出してみてください。

スポーツや遊びなどのジャンル、友達との関係など色々あるでしょう。

 

「くだらない」と感じるものが多いはずです。

自分だけの正解とは他人からみればそう思えるものです。

 

ただ否定はしないで、捨てる際は細心の注意で。

没頭している時間は決して無駄でなく、大人になってから「ありがとう」と深く感謝されます。

 

それだけ世の中に出れば「自分だけの正解」は見失うものです。

仕組み的にそうなってますね。

 

本人にとっても、親御さんにとっても結びつきを深めるものです。

「この子の今、大切にしているものってなんだろう?」と思い浮かべてみてください。