バッサリ言って公立学校は「先生のコピー」になる学び舎です。
先生向けの書類では「指導する」という言葉が非常に多く、先生自身も「我々の指導が・・」と多用しています。
つまり公立学校とは指導される場所です。
「コピーになる」というのはスポーツで強権的な監督がいるチームを想像してください。
「選手は監督の駒だ」という風に選手の個性はなくなり、監督の意志通りに行動するでしょう。
「指導する」というのはそういうことなんです。
ただ学校を全否定するつもりもなくて、強権的な指導にもメリットはあります。
それは「平均的・似た考えを持つ子を育みやすい」ということです。
例えば世界に類をみない、日本の治安の良さは学校教育のおかげでしょう。
ただ指導意識の強い公立学校は先生のコピーを作る場所になっています。この流れは止まることはないでしょう。
ただ時代は均質化よりも個性を求めるようになっています。
これは高校や大学入試の試験方式が面接重視になってきていることからも明らかです。
「みんな同じ」は武器にはならず、これからは個性やオリジナリティが求められるのです。
公立は面接指導もコピー
私は公立学校や塾の先生の経験があります。
塾へ行かせることを信奉しているわけではないですが、面接試験対策では塾は優秀かもしれません。
というのも。
公立学校での面接試験対策は「マニュアルを覚えましょう」という丸暗記指導しか出来ない。
教科書に書いてあることを覚えるかのように、面接マニュアルに書いてあることを覚えてもらうしか指導方法がないのです。
これが滑り止めの高校面接くらいならまぁいいのかもしれません。
ただ上の高校を目指す、大学受験まで考えると丸暗記の面接対策は不十分です。
そこで天然で面接試験に強くなれる家庭での教育を解説します。
定番と個性
面接試験では色んな人が色んな成功体験を語っています。
それを完全コピーはしない方がいいんです。
なぜならコピーしている時点で個性(オリジナリティ)の発揮になっていないからです。
実際真似すると棒読みになるか、不自然さが醸し出されるでしょう。
とはいえコピーが無駄なわけではありません。
コピーすべきは定番です。定番の服装や言葉使い、あいさつなどを覚えることです。
学校の面接試験指導も定番、基本を覚えるには適しています。
つまり面接試験とは定番をおさえつつ、オリジナリティを加えたときに高得点を得るのです。
とはいえ中学生に「定番を抑えつつ、オリジナリティ加えろ!」と言っても理解は難しいでしょう。
ここで家庭の出番です。
オリジナリティや個性といっても特別のことではないんです。
「自分の言葉で話せばいい」ただそれだけ。
それだけですが、普段から素直な自分を出せてない子にはこれが苦手なのです。
素直な自分でいられない子は面接試験ではマニュアルを丸暗記して、不自然な笑顔やセリフのような答え方になります。
そしてアドリブに弱い。
そして、学校はルールが頂点にあって素直な自分でいられない場所です。
だからお家では素直な気持ちを出せるように、ルールを緩め、コピーにならないよう気を付けてください。
「学校で習った定番を自分の言葉で話す」
これは学校にない機能を家庭が補うことで成り立ちます。
これから受験で面接試験を設ける学校は増えるでしょう。
でも公立学校の面接対策は変わらず丸暗記を続けるとみて間違いない。
だから家庭では個性を発揮し素直な自分でいることが差をつけるのです。
ぜひお家で個性を発揮してください。
個性を発揮すること自体楽しいことなので、お子さんは喜ぶし受験で助かります。
そして面接前日や当日に「いつものあなたで話せば大丈夫」と言ってあげましょう。
ライバルに差がつきますよ。