障害のある子は心の大切さを教えてくれています。

「頭で考える理屈」や「お金など見えるモノ」「聞こえる他者の評価」に多くの人が惑わされます。

 

頭での理屈、お金、評価が人間の本当では決してありません。

心が人間の全てです。

 

例えばです。

「君のことが大好きだ!」と相手を好きになるほど理屈は意味を無くします。

恋愛テクニックを暗記しても好きな人の前に吹き飛びます。

 

モノの価値も心が決めています。

下手な絵でも子どもが一生懸命に描いたのなら。

額の中に入れて部屋に飾るだけの価値があります。

 

技術や華やかさはプロスポーツやオリンピックが一番です。

しかし応援で最も熱が入るのは、愛する人が出場する運動会です。

 

心の中にある相手への想いで価値や感動は決まる。

 

人の本当は心にあります。

 

見えない、聞こえない、理屈もない。

そんな心の大切さを普段どこまで信じ意識しているでしょうか。

 

特別支援学校で先生をしていて、私は障害ある子どもたちから本当を教えてもらいました。

 

「今日の給食は唐揚げー!」との朝の会の発表で大喜びする生徒たち。

筋ジストロフィーで車椅子に乗る彼は「自分を普通だと思っているよ。今もそんなに悪くないし」と教えてくれました。

自閉症やダウン症の子たちからは自分らしく生きることの愉快さを学びました。

合わせて、いかに自分が世間体を気にして動けないのかを知りました。

 

幸せはお金や地位や能力で決まるのでしょうか。

 

そんなわけないんです。

有名人も一般人もみな同じようなことで悩み、苦しんでいます。

 

心の幸福度を見たら人間は全てが同じです。

 

惑わすのは、見える、聞こえる、理屈です。

それらで判断すると「あの人の方が幸せなんだ」と思い込みます。

苦しみはそこから始まります。

 

私たちが求めているのは愛や友情や絆や夢や目標といった心ではないですか。

幸せを決めるのも自分の心です。

 

人の本当は心にあります。

気づかないのは目と耳と理屈を信じているから。

 

惜しむらくは学校は逆のことをしています。

理屈で作り上げた常識、校則、ルールが全て。

心を抑えつけ、見える能力や学力、生活態度で評価をします。

 

不登校が起こるのはなぜか。

なぜいじめが発生するのか。

無気力や自信を持てないのはなぜか。

 

全ては心からスタートしています。

ですが先生は目と耳と理屈を信じているので、見た目の行動と「いじめはダメ」「自信を持った方がいい」などの理屈で子どもたちを変えようとします。

 

それでは絶対に変わりません。

 

「心を満たすにはどうすればいいか」だけを考えればいいんです。

障害のある子どもたちは私にそれを教えてくれました。

 

条件を満たしているから人は前向きになるのではない。

ただ自分に素直でいられるかが大事。

 

「好きなことがある」「友だちがいる」で人は充分。

比べたり、違いを認める必要もありません。

 

心で見たら人間は全て同じです。

頭で考えたらみんな違います。

 

人間はどっちも選べます。なら自分が幸福を感じる方を選べばいい。

 

「心が全て決めてます」を伝えたく、私は先生辞めてこのブログを今日も書いております。

 

「この子は見た目じゃない。心なんだ」

「心が全てを決めている」

 

それに気づけば人生は激変します。

気持ちが軽くなり、世界が美しく見えます。本当に。