「成功体験が大事。自信につながる」といいますが誤解があります。
主体性の強い方が、結局は大きな収穫を得ます。
大人が子どもに何かをやらせたとします。
成功でも失敗でも収穫を得るのは大人側です。
成功体験が大事なのではなく、失敗も成功もイコールの関係です。
むしろゼロに近くづくほど収穫は増えるので主体的な失敗はしても問題ありません。
世の中は破壊と創造を繰り返して発達します。
個人でも同じ事が起ります。
失敗と成功を繰り返さないと成長はあり得ません。
大失敗のない人生は喜びも平坦です。
過保護も過干渉も良くないのは失敗がないから。
人間はゼロに近づけば近づくほど成長します。
大人になって積み上げたものを失えば、大きなゼロです。
自己変革はこのようなとき起ります。
毎日寝そべってテレビもみてお酒飲んで寝るのも構いません。
ただ変わりたければ、成功ではなく失敗をすることです。
失って捨てて、ゼロになるほど反動で成長するのです。
自らの意志でもって捨ててみてください。
今まで他人の言う通りにしてきたことが多い人は失敗を恐れる傾向があると思います。
「成功体験が大事」という誤解がそこにあるわけです。
自分の恥をさらしますが、私は今まで失敗だらけです。
ただほとんどを自らでもって選んできました。
積み上げては無くし、また積み上げては無くすの繰り返しです。
大人になれば頭に知識が入ってきます。
頭は心を支配するようになり「正しいハズが何か違う」という日々が続きます。
ゼロになるほど、つまり無くすほど大切なものは浮き上がってきます。
子どもはつくづく見事だと思いますが、余計な知識を持ってないので大切なものが何かを本当によく分かっています。
ある知人は仕事を辞める前はステータスに執着していたそうです。
捨ててみると大した価値は無かったことに気づいた。今は満足して働いています。
捨ててゼロになるから、収穫があるのです。
失敗しても成功してもどちらでも構いません。
大事なのは自ら選んだことです。
自ら選んだ先の失敗はショックが大きく喪失感が伴います。
失えば気づきが生まれます。その気づきが次への道しるべになります。
ある相談者さんは、どん底のゼロを経験してから「自分の考え方に間違いがあるのではないか」と気づかれました。
今までは周囲を変えようとしておられました。
ゼロを経験して矢印を自分に向けたのです。
本を学び、人に出会い、こんなことを自分で言うのも何ですが私と出会いました。
好調なときというのは、変われないときです。
破壊を起こさないと新しい自分になれないし、破壊、捨ててゼロになることで新しくなれます。
例えが狭いですがドラゴンボールで悟空は自らを追い込んで、回復して強くなっていました。
筋トレは筋組織を一旦壊します。再生したあとは前より強靱になっています。
主体性こそが最も大事です。
大人になって変われないのは、ゼロを恐れるからです。
そして子どもにもゼロを経験させない。これが悪循環の源です。
ゼロ原理というものがあります。
なくせば入ってくるということ、失えば得るものがあるということ。
これを体験で分かれば、行動への恐れがなくなっていきます。
成功を追い求めるのではなくただやるだけ。
頭で考えず、周りを気にせず。ただやってみましょう。
ゼロに近づくほど、反動も大きく返ってきます。