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オシャレな先生とボサボサ髪の女子高生

私が養護学校(特別支援学校)で先生だったこと。

日々、ジャージの女の子がいました。

彼女は高校生です。

髪の毛は寝ぐせのまま、連日、同じ服で登校してくることもありました。

 

彼女は自分の気持ちを言葉で表現することが苦手です。

話し言葉は「おはよう」「バイバイ」くらいの短いもの。

合わせて知的障害も持っており、読み書きが出来ません。

 

彼女が高校3年生のとき、修学旅行がありました。

引率したのは、若い女性の先生です。

 

その先生は身だしなみに気を使い、オシャレに理解のある人でした。

修学旅行3日間、先生は彼女の髪を毎日セットしました。

「お土産」と称してアクセサリーを買い、3日間身に着けさせていました。

 

旅行から帰ってきたあと、彼女の行動に変化が起きました。

普段の彼女はいわゆる問題児です。

先生の指示に従わず、居座ったり、イタズラをします。

 

旅行後、引率した先生を慕う姿がありました。

その先生の言うことであれば、聞き入れていました。

 

旅行中に、先生のしてくれたことが嬉しかったのだと思います。

 

ちなみにそのオシャレな先生は彼女をどう思っていたか。

「あの子可愛くて仕方ないんです」と言っていました。

 

「しつけだから」「教育だから」そんな教育は主流です。

「先生がこういったから」「みんながそうだから」

そんな他人を理由に言うことを聞く子を、私は健全とは思いません。

 

「先生、ありがとう」

「こんな大人になりたい」

教育とは感謝と憧れです。

心に働きかけるものです。