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子ども時代が鍵になる

「大人になりたい!」と「大人にならなくちゃ」は違います。

私で言えば「大人にならなくちゃ」と思ったことはかなり少ない。

「大人になりたい!」とはよく思っていました。

親が遊んでいるものに、手を伸ばしたり、兄が聞いている音楽がとかく格好良いと思っていたものでした。

 

「優しいお母さんになりたい」

そう願われる方は、子ども時代が鍵です。

 

ある親御さんは「子どもと一緒にいると、気づくことがいっぱいある」とおっしゃっていました。

「子どもが嫌いだったけど、親になって好きになった」

そう言う人も多いもの。

 

かなり昔のドラマに「聖者の行進」というものがありました。

私はドラマの内容よりも、出ている女優目当てで観ていたのですが、ドラマのワンフレーズ。

今でも心に残っているものがあります。

山崎努・・だったかな。初老の男性が言っていました。

 

「みんな子ども時代に戻りたいと憧れる。でもそれは無理なんだ」

 

観ていた私は学生でした。

「え?そうなの?じゃあ今の俺は貴重なのか」と思ったものです。

 

山崎努の台詞は若干の偽りがあります。

偽りというかニュアンスの問題ですが、大人になっても子ども時代には戻れます。

 

私は教育実習で中学校へ行ったことがあります。

大学生なので気持ちは半分大人で半分子どもといったところ。

中学生相手に腕相撲したり、バスケットしたりしましたが、完全に中学の自分に戻っていました。

 

私が受け持ったクラスはとにかくうるさい。

原因は私に威厳がないからです。遊び過ぎたと言えばその通り。

ただ個人レベルでは、やんちゃな子も言うことを聞いてくれます。

教育実習最後の授業は忘れもしません。

やんちゃな子が「静かにしよう」と周りに声かけしていました。

 

「教師のメソッドと子育てのメソッドは大きく違う」

私はそう信じていますが「優しい親になりたい」と願うなら、子ども心を取り戻してください。

 

学校では「友達の良いとこ探ししましょう」「仲良くやりましょう」

会社では「一生懸命働きましょう」

 

要は「大人になりなさい」と言われています。

その言葉のままでいたら、親になったとたん「ん??」と戸惑うはずです。

 

私にも人生色々ありまして、完璧な大人状態になったことがあります。

「みんなと同じように働きましょう」という暗黙を受け入れてしまったのです。

 

大人の感覚で子どもを観るとどうにも可愛くない。

笑っていても「そう。良かったね」とどこか冷めています。

喜ばせようなんて気が起こらず、ただお世話している感じです。

 

余計なお世話と怒られそうですが、教師が親になった場合、仕事の感覚でお子さんと接しないことをオススメします。

二面性あって一向に構いません。

仕事は仕事として、子育て中は全く別の顔をもってみてください。

 

お子さんの前では教師ではなく、一個の素の人間として。

子ども時代に戻って、一緒に遊べれば最高です。

「こう教えたらこうなる」なんて学校での方法論は一切通用しないはず。

あぁ、やっぱり怒られそうですね。

 

世間では毒親という言葉あります。

Yahoo!ニュースでも「毒親が・・」という言葉が出てきて一般化されたように思います。

 

子ども時代に受けてきたことを、我が子に繰り返してしまう、ということ。

ここにも子ども時代が鍵になります。

 

私は子ども時代に遊びほうけてきたので、それが当たり前だと思っています。

勉強を沢山させられてきたら、それが当たり前だと思っていたでしょう。

 

私に相談くださる方の多くは、子ども時代に「大人にならなくちゃ」と思っていた過去があります。

辛い思い出は思い返したくないものです。

ただ思い出すことに意義はあり、心に残った記憶は蘇ります。

自分の過去を見つめられたとき、人は前に進めます。

 

私が先生時代に、自分に真っ直ぐな男の子がいました。

真っ直ぐ過ぎて、嫌なことがあるとうずくまってしまいます。

体育座りになって、頭を下げて落ちこみます。

 

そんな彼にどんな理屈を言っても通じません。

常識とか関係ないんです。

心が落ちこんでいるから動けないのです。

 

彼には気持ちを出すことが大切です。

「あのことがいやだったの?」と質問をしていきます。

そのうち、「うん」と頷きます。

しばらくして「じゃあ、いこうか」と言うと彼は立ち上がります。

 

彼の姿は正に子どものまま。

大人になると自分の気持ち以外の理由で動けます。

自分の理由で動けないのはワガママとされます。

 

大人は彼の姿を学んだ方がいいと思います。

 

「あの人にはこんな良い所もあるよ」

そんな多面的なものの見方は重宝されます。

 

正に大人のメソッドですが「自分はこう思う」という一面はおざなりです。

 

「見方によっては良い人だけど、自分は嫌い」

これがベストです。

反対でもいいですね。

「自分は嫌いだけど、良いとこも確かにあるな」

 

大人でありながら、子どもの感覚を持っている人はこれが出来ます。

教師をしながらも、子どもと夢中で遊べる人。

仕事中は良識人だけど、家では優しいパパやママ、ですね。

 

二面性や不整合は気にしなくいていいんです。

 

私には心底尊敬している女性の先生がいます。

ある日質問しました。

あまりにも完璧なので興味が湧いたのです。

 

「ウチでもそんな完璧にやっているんですか?」

「何言ってるの。ウチではいい加減。長女は高校辞めたがっているしねぇ」と笑っていました。

 

優しい親と、大人のメソッドを子どもに教えることとはちょっと違います。

教えるのは、最低限の読み書き算数や、お箸の使い方や挨拶のマナーなどです。

あとは子ども時代に戻って、一緒に楽しい時間を過ごすことを意識してみてください。

 

過去を振り返るのも大事で、その辺は人に話すことです。

宣伝くさいですが、私に話していただければ大丈夫です。

 

誰もが子ども時代に戻れます。

「あの人は優しい親だけど、自分はそうじゃない」

そんな考えは違います。

方法を辿れば、みんなそうなれます。

私たちは大人になりました。今度は子どもに戻ってみましょう。