「私のせいでこうなったんだ」とは思わなくていいんです。
お子さんに何かしらの良くないことが起こるとご自分の過去に行動を結びつけがちです。
「私のせいだ」は常に後付けなんです。スポーツでも政治でも「あのせいでこうなった」と意見が飛び交うじゃないですか。
「後付けじゃん」と思いませんか。同じことが個人のレベルでも起きているんです。
勝てば「あのおかげでこうなった」
負ければ「あのせいでこうなった」
「おかげ」か「せい」かの違いなんですよ。結果が良ければいいんです。
結果を良くするには
詳細にみていけばどうするかは具体的に違います。
共通するのは「私のせいでこの子は悪くなったんだ」と過去をみないようにすることです。
自分のせいにすると「取り返そう」という意識が働きます。
賭け事をしたら分かるかと思いますが「競馬で負けた。取り返そう」みたいな心理です。
悔いる気持ちが、進む道を曲げちゃうんですね。
競馬で負けても次は「どの馬に賭けよう」が大事なんです。
負けたレースはどうでも良くて、次のレースがあるだけ。
取り返す意識が出ると、冷静さを欠いて一発逆転を狙ったりします。「悔いると無茶をする」ということです。
子どもはこう思っている
私は学校の先生をしてたことあって、荒れた子や障害のある子とも話し込みました。
子どもであれば、みんな同じことを思っていて「自分のせいで親に不幸になってほしくない」と思っています。
ガラス割って、校内でタバコ吸うような子でもです。そう見えないのは隠しているからです。
障害のある子も同様です。「親が落ちこんでいるのをみるのが辛い」と思っています。
例外はないんです。
「失敗を取り返そう」する意識は子どもにとっても、親御さんにとっても辛いはず。
良い結果も出ないんなら、過去は観ない方がいい。
後悔する姿を見せるより「今日はこんな遊びしてきたぜ、イエェーイ!」とはしゃぐ方が喜ばれます。
良いも悪いも後付けなので、今を良くしてください。つられて未来も良くなります。
家事・育児の隙間を縫って「人生最高だぜー♪」という姿を見せるのも、嬉しいことなんですよ。
「私のせいでこうなったと思わない」
親子仲がより深まることを願っております。