私は「優しいお母さんになる方法」として情報配信やメール相談・カウンセリングを行っております。
今回は「学校ってどんなところ?」というお話。
私は以前は学校の先生をやっていました。
私が子どもの頃の話と先生になってから。実話からお話していきます。
俺は逆上がりが出来ない
私、小学生のころ鉄棒の逆上がりが出来なかったんですよ。
先生に何度も居残り練習させられたものです。
給食ではうずらの卵が苦手でした。
最も苦手だったのが八宝菜。食べられるのは薄切りの豚肉のみ。
あとは全部苦手で、うずらの卵が強烈にダメ。黄身の食感がアウトなんです。
でも残したら先生に怒られます。昼休み終了まで粘っていたものです。
中学校の体育の先生は非常に怖い先生でした。
遅刻、忘れモノ、私語厳禁です。守れないなら怒鳴り声と鉄拳制裁。
恐ろしいのはその体育授業です。
着替えと移動が必然なので、前の授業が遅れると時間が足りない。
物理的に不可能でも遅刻すると大激怒。
頭叩かれたり、罰としてグランド走ったものでした。
俺は俺でダメなのか
その他全般、私は能力的にはいびつだったと思います。
出来ない事や苦手にぶつかると「今の自分ではダメなんだ」という気持ちが蓄積されていきました。
結果、周りに浮かないように、と思ってたのが小中学時代ですね。
そんないびつな私は先生になりました。
分かったのは学校は今も昔も変わってないということ。
まるで再現ビデオでも観るかのように。
今の子どもたちも、過去の私と同様に「今の自分ではダメなんだ」と蓄積されています。
否定するのはやめておこうと。
先生になって思ったのは「否定するのはやめておこう」と。
そして「逆をやったら喜ばれるんじゃないの?」と思ったのです。
「今のままではダメ」の逆ですね。
私は先生として「君は君でいいんだよ」という想いを腹の底に置いていました。
結果、”問題児”と言われる子から「俺、先生に忠誠誓ってるし」と言われたりしました。
今も昔も学校は「こうならねばダメだ」という条件つきなんですよ。
条件を満たせると先生からご褒美が、満たせないと自己責任として叱責されます。
学校にいれば「君のままでもいいんだよ」という無条件の愛情に飢えてくるんです。
彼らはきっと喉が渇いてしようがないんです。
コツは「ありのままで」
お子さんに出来ないことや苦手があると、お母さんは悩みますよね。
先生にも色々言われるでしょう。
でもコツは「ありのままで」ですよ。
出来ることで身につく自信はあります。
でも「今の自分でもいいんだ」という自信の方が深いです。
家庭はありのままでいいんです。それがバランスが取れている状態です。
学校みたいにならなくていいんです。
優しいお母さんとは愛情の深いお母さんをイメージされるかと思います。
その姿は学校とは真逆の姿です。
条件を最小限に「あなたはあなたのままでいいんだよ」と伝えるお母さんです。
子どもは条件つきの世界で疲れています。
癒やすのは反対の「ありのままの君でもいいよ」というメッセージです。
学校は「こうならねばダメだ」を学ぶところ。
家庭は「ありのままでもいいよ」と愛を確認する場所です。
夫婦や男女、月と太陽のように役割として対をなすものなんです。学校と家庭は。
なので、ぜひ抑えてください。
お子さんとお母さんに良い循環が巡ってきますよ。