好青年の理由

知人にミトコンドリア脳筋症の青年がいます。

彼は18歳。自分の意見を言いながらも、穏やかな性格。

趣味も多彩で休日を謳歌しています。彼の周りには人が集まります。

 

私はお母さんともお付き合いがあります。

話伺っていけば大事なのは、どの子も同じ。

 

障害のある子は、出来ない部分、苦手な部分に意識が向きがちです。

そこをどう意識を変えていくのか。

 

大事なのは「相互自立」という意識です。

親も子も自立を意識するということ。

 

この青年のお母さんは、一緒にいることが多いですが、それが出来ています。

親は親で自分の人生を歩むこと。

実はこれが最短で確実に、人生を良くしてくれます。

 

親が自立すると、子どもは勝手に自立するんです。

特別支援学校や療育などではとかく教育を重視しますが、そこには見落としている点が。

 

出来る部分、好きこと、得意なことが、人生を華やかにします。

あるお母さんから相談いただきましたが、お子さんの問題ではなく、お母さんの心の持ち方が課題でした。

 

このような課題は世の中の人に多くいらっしゃいます。

障害のある人で「いや、自分は幸せだけど??」と言う人は一部の人の特性ではないんです。

 

親子でぜひ「相互自立」を意識してください。

お子さん成長するにつて、段々と手がかからなくなるはずです。

そうなったら親御さんは自分の時間を作りましょう。

 

趣味に没頭するなり、仕事を始めるなりやってみてください。

「自分の人生は自分で生きること」

この感覚を親が持てることが、子どもにとってはどれだけ有り難いか。

 

ミトコンドリア症の青年はスポーツをしていますが、感心することがありました。

チームの主将をしていましたが、他人のミスや負けたことに寛容。

「悔しくないのかな??」と思っていましたが、家に帰ってからは泣いて悔しがっていたそうです。

 

周りへの配慮が出来ながらも、貪欲さを失わない。

このような考えを持てるようになるのは、「こうしたらこうなります」というインスタントな方法はありません。

 

分かりにくいこと承知で書いていますが、子どもは子どもでちゃんと人生を生きてくれます。

親は親で自分の好きなことや時間を作って生きてほしいものなんです。

私は卒業生たちともお付き合いありますが、これだけはぜひ伝えたい。

 

やはり「相互自立」になるのですが、本当に誰でも夢は抱けます。

ただ学校や世の中の同調圧力や常識に阻まれてしまいます。

 

私自身夢を抱けなくなりました。

抱けなくなった子どもたちもいました。

 

彼らは変わり、私も変わりました。

毎回思うのは「方法次第なんだ」ということです。

 

色んなことが色んなことを言います。

「そっちの方が正しいのかな??」と惑わされると思います。

 

それでも「自分はこうしたいんだ」という想いや夢が非常に、本当に大事なんです。

自分の意志で選んだことは、苦労でもなんでもなく喜びにかえられるのが人間の素晴らしさです。

 

これは脳性麻痺の男の子でしたが、彼がある日「もう死にたいわ」と言っていました。

本気の本気ではなかったと思います。ただ自分のやりたいことが見つからず、不完全燃焼だったようです。

 

彼は参加出来るスポーツをみつけました。

背筋が伸びて、ハキハキしだし、冗談を飛ばすようになりました。

 

医学的、教育的には見過ごされる事例ですが、人間とは気力、心力の生命です。

学校や療育の考えが全てではなく、本人の意志でしか切り開けない部分があります。

 

切り開いてもらうには、大人が切り開く姿をみせることです。

動物の親子と同じなんだと思っています。

 

親は食べ物の取り方などを実際にやってみせます。

人間も親がまず切り開くのが大切。

 

「切り開き方が分からない」

とおっしゃる方もおられます。

 

ですが方法はちゃんとあります。

このサイトでは夢を抱く方法として色々上げていますのでお役にたてると思います。

 

「相互自立」を意識してください。

私が思い知ったのは「人間は変わらないんだな」ということでした。

大人が出来ることは子どもの夢を応援すること。

そして描く夢は決して破壊的なものじゃないし、独善的なものではなかったです。

 

誰にでも夢は描けます。

自分の人生、気持ち、これからどうしたいのか。

そんな自身と向き合ってください。

本当に劇的に、親子ともに良くなっていきます。