良い人でありながら自分の考えを持っている

 

たまにそんな人がいますが、偶然でありません。そうなる理由があります。

 

「学校に行きたくない」と不登校になった子が再び学校へいき、夢を持つようになった。

こうなるのも偶然ではありません。そうなる理由があります。

 

学校の役割とはなにか。

家庭の役割とはなにか。

その役割の違いを意識することで問題は解けます。今回は学校における子どもの問題を紐解く公式の話をいたします。

 

学校は形を教えるところ

「子どもに今どんなことを教えるべきか。励ませばいいのか、気持ちを受けとめればいいのか」

それを判断する一つの指標をお話します。

 

「形を教えるべきか自分らしさを育むべきか」

 

まずはそれをインプットしてください。

それを踏まえた上で、まずは学校の役割について話します。

 

学校(保育園などもそうですが)は世の中の「形」を学ぶ場です。

今まではずっと家庭の中で育ってきた子どもは家のルールしか知りません。よって保育園や学校で先生や友達を通して「世の中とはこういうものだ」「これを覚えるべきだ」という世の中にある「形」を学びます。

 

学校のとは「形」を学ぶ場。先生とは「形」を教える人なんです。

「時間を守りましょう」「授業中は静かにしましょう」「目上の方には敬語を使いましょう」

「ひらがな、カタカナ、漢字を覚えましょう」「足し算や引き算はこうやってやります」

 

そういった常識やマナー、言葉や数の認識などを「これが世の中の形だ」と教えるわけです。

この「形」を学ぶおかげで人間関係の基本、買い物など生活の基本、国語や算数などを知り、社会で暮らしていけるようになります。

 

世の中にある「形」を学ぶ場所が学校であり、教えるのが先生です。

本質的に先生とは「形」を教える人なのです。

 

先生とは一体何なのか

先生の言う形通りにするには自分らしさを抑える必要があります。

自分らしさとは「自分はどうしたいのか」です。

 

例えば授業中座り続けるのは「遊びたい」「どこかへいきたい」という自分の想いを抑えないといけないですよね。

他にも、みなさん中学生の頃の校則を思い出してください。

制服、髪型やアクセサリーなど身なり全般における校則です。

 

中学校では「服はこういうのを着ます」「髪型はこうです」「アクセサリーはつけません」といった「形」があります。

その形に沿うためには「オシャレしたい」「髪の毛を染めてみたい」といった自分らしさを抑える必要があります。

 

学校は自分らしさよりも「こうあるべきだ」という「形」を大事します。

先生はその子らしさよりも「形」を教えるのが仕事なんです。

photo by JD Lasica

 

家庭の役割

学校は「形」を学ぶところ。だから学校の指導に染まれば染まるほど、自分らしさはなくなっていきます。

 

先生の言うことをよく聞く良い子ほど、自分らしさを抑える傾向にあります。

いわゆる優等生は自分の感情よりも「これは形通りになっているのか?」を気にします。

「席に座りなさい!」「授業中喋っちゃだめ!」と周りの子に注意するような学級委員タイプが典型です。

 

では学級委員タイプに自分らしく生きている人はいないのか?

そんなことないですね。ちゃんといます。

では彼らはどこで自分らしさを育んでいるのか。またどこで育むべきなのか。

 

それは家庭が最適なんです。

 

「形」を大事にする学級委員タイプであっても、家庭では自分の好きな格好をして好きな遊びに熱中していれば大丈夫です。

そうやって自分らしさを取り戻していくんです。

 

学校で「形」を学んで、家庭で自分らしさを確認する、そしてまた学校で「形」を学ぶ。

このサイクルが出来上がると「自分らしさを保ちつつ、形通りにもする」ようになっていきます。

 

公式のようなもの

こう考えてください。公式と呼べるものです。

「形を教えると自分らしさは育ちにくい」「自分らしさを育てようすると形は崩れやすい」

 

学校は「形」を教えるのが基本です。それは世の中で生きていく上で必要なこと。

ただ世の中の常識や他人の目といった「形」を意識すると自分らしさはなくなっていきます。

その先が不登校や無気力、依存などの問題行動といわれる状態です。

 

その状態から回復するには「形」は一旦忘れることです。自分らしさ、つまり自分の想いや夢を確認すること。

自分はどうしたくて、何が好きで、これからどうありたいのか。

そんな本来の自分の姿を取り戻すことです。

 

「自分らしくありながら形通りにも出来る」

そんな人はこのバランスがとれています。

 

「学校は形を学ぶ場」「家庭は自分らしさを取り戻すところ」

ただその学校と家庭の役割があべこべになることがあります。

学校が家庭のようになることはありえませんが、家庭が学校のようになることはありえます。

とくに特別支援学校や支援学級に通う障害ある子の場合は、そのような事例を見かけます。バランスが崩れるんです。

 

そうならないためのポイントは「学校は形を学ぶ場」「家庭は自分らしさを取り戻すところ」という役割を意識することです。

またトラブルが起きた場合は「形を教えるか自分らしさを育むか」という”公式”で判断してみてください。

 

夢へのEn-Zinは「公式の練習問題」

学校は「形を学ぶ場所」家庭は「夢を育む場所」

「形を教えるか自分らしさを育むか」

 

今回、この内容を話しましたが如何でしょうか。

「何となく分かるけど確信がもてない」「自分の子の場合はどうなるの?」といった疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

 

何にでも練習が必要です。

中学校で方程式を学びましたが、公式を自分のものにするには何度も練習問題を解きましたよね。

あれと同じです。

 

当サイト夢へのEn-Zin(夢へのエンジン)では「形を教えるか自分らしさを育むか」という理論を学校や家庭の場面において実践例をあげて解説していきます。

いわば練習問題です。

 

世の中の傾向として「形」と「自分らしさ」どちらがおざなりになりやすいかというと「自分らしさ」です。

私の夢は障害ある子どもたちや家族の方にもっと自分らしく生きてもらうこと。

 

そのためにこの夢へのEn-Zinの「ブログ」「メルマガ」「サロン」を作りました。

興味ある方は継続して読んでいってください。

 

自分らしさとは何か。なぜそれが大切なのか。そのためにどうすればいいのか、が分かっていきます。