私は支援学校で先生をしていましたが「理屈や方法は意味ないな」という結論に達しました。
とある自閉症の男の子に視覚支援や構造化などやりました。
結局彼が変わったのは私との人間関係の良化でした。
「死にたい」ともらす電動車椅子に乗る男の子を変えたのは、夢中になれるスポーツとの出会いでした。
先生の追求する方法や理論は、帳尻合わせに終わることが多いです。
私も先生で失敗続きでした。偉そうなことは言えませんが。
人は方法論でなく意志で育ちます。
「好きこそものの上手なれ」は万物に当てはまります。
今回は特別支援学校の良さについてを話したいと思います。
特別支援学校ってこんなところ
そのままですが、特別支援学校は障害のある子どもたちが集まる学校です。
例えると特別支援学校って専門店なんですよ。
ラーメンは中華総合よりラーメン屋の方が美味しいですよね。
支援学校も同じで専門的な知識は上です。
「じゃあ支援学校の方がいいんじゃない?」となります。
ただ先ほども言いました通り、人間が成長するのは意志なんですよ。
背伸びをするから伸びるのか
「高い環境にいれば人は成長する」という考えがありますよね。
あれには前提条件があるんです。
「前向きな気持ちでその環境にいるのか」ということです。
特別支援学校の良さは地域の学校よりも気持ちに寄り添ってくれます。
私が支援学校の良さをあげるとすればそこです。
お子さんが前向きになれる学校が最適の学校なんです。
サッカーや野球の環境の高さと学校はちょっとが違うんです。
学校は強制的に入る要素があって、気持ちをないがしろにされがちです。※私の反省も込めて
学校に入る前のお子さんであれば「この子が前向きになれるのはどっちだろう?」で考えてみてください。
現在、通っているお子さんは心のケアが必要な場合が多いはずです。
元気がなかったり、自信がなくなるのは、障害ゆえではないですよ。
前向きになれる方法があります。
端的に言うと学校の逆をやればいいんです。
「みんなと同じ」「出来ることを増やしましょうね」と言った学校の方針は意志を削ってしまうんです。
「ブラック企業化しやすい」と言った方が分かりやすいでしょう。
生きる意欲をなくしていくのがブラック企業ですが、学校も同じになりやすい。
好きなものや息抜きの時間は持てていますか。
ありのままのお子さんを受け入れられているでしょうか。
学校は真逆の役割なんです。
「そのままではダメ」というスタンスですが、そのままでもいいんですよ。
お家で「そのままでもいいよ」というメッセージを伝えると心のバランスが取れます。
何かしらの条件を満たさなくても、今のままで人生を謳歌すればいいんです。
私の反省も込めて。
学校ではどうしてもそこが弱い。
小中学校の支援学級はダメなの?
若干ですが、私は特別支援学校の方を押しています。
ただ微妙な差です。
小中学校の支援学級でもいいんです。
実際に支援学級でも充実した日々を過ごす子はいます。
過ごせた子は友達の関係が上手に行けたからです。
車椅子に乗る子は障害ゆえの理解をされやすいので充実しやすいようです。
とはいえ、発達障害や軽度の知的、自閉症の子らでも楽しめるんですよ。
やっぱりポイントは気持ちの前向きさです。
また私の反省込めてですが、みんな見える能力や聞こえる言葉を大事にしやすいんですよ。
でも核は見えない気持ちにあります。
高い環境にいるから成長出来るとか、専門知識が多いから成長出来るでなく、前提に前向きさです。
教えるよりも、子どもの話を聞いたり、体感してもらう方が大事なんですよ。
学校そのものが教える一辺倒ですが、支援学校の方が話を聞いてくれる先生や体感を大事にしています。
その一点では支援学校の良さは光っています。
ただそれだけでは不十分なのでお家では、子どもの話を聞いたり、体感を大切に。
学校とは逆の役割がいいですよ。
「お家でも取り組んでください」と言ってくる先生はちょっと注意です。
自分たちの指導を徹底させたい仕事熱心な先生ですが子どものためにはなっていません。
方法や理屈や環境でなく、本人の気持ちの尊重です。
気持ちの尊重でビックリするくらい変わる子どもがいます。