指導すれば良くなる??

「学校の先生に非道いことを言われて傷ついている」

このような相談が来ること、少なくありません。

 

私は学校で先生をしていた時期がありました。

先生の教え方は上意下達です。

 

「先生に言われたことをどれだけ出来たか?」

それが評価基準であり、出来たら良い子、出来なかったら悪い子とされます。

 

このような枠にハマった評価方法だと子どもたちの個性は潰されます。

つまり個性豊かな子ほど、学校では苦労する仕組みになっています。

 

私の元へ「懇談で先生から親子ともども罵られました」と相談メール送ってくださる方がいました。

お子さんはダウン症のお子さんです。

 

先生の話を聴いていけば「こちら側の指示を聞けません。ですからダメなんです」という意見に集約されていました。

 

ただ、お子さんへの評価は先生によって二分するそうです。

ある若い先生は「こちらが癒やされていますよ。一緒にいて楽しいです」と評価してくれたとおっしゃっていました。

 

同じ子なのに、一方の先生からの評価は高く、一方の先生は低い。

これもまた私が先生していた時期に何度も経験しています。

 

私はダウン症の子と相性良かったです。

担任持てることになったら、嬉しかったし、仲良くなれました。

 

一方、「(全般的に)ダウン症の子らは苦手」という先生は残念ながらいます。

この違いは「先生の指示に従うのが良い子」という教育観の有無の違いです。

 

お子さんに原因があるのでなく、先生のスタンスの違いが原因なんです。

 

もっと分かりやすく表現しますね。

 

・自分に嘘つかない

・子ども目線で考えられる。

・感性が豊か。

そんな先生は、お子さんを悪く言う可能性は低いです。

「一緒にいて楽しいです」そんなことを言ってくれるはず。

 

・世間体や常識が第一(ルール絶対主義)

・気持ち、感情を出さない

そんな先生は、自分とは合わない理由を子どものせいにする場合があります。

 

感性のない先生の言うことに、保護者さんもお子さんも心揺らぐと思います。

私の経験上、例えその先生の言うとおり100%やったとしても結果は悪くなるでしょう。

 

気持ちの向かない教育に意味はないんですよ。

ルール絶対主義で子どもが良くなると思うのはまやかしです。

 

ルール絶対主義で良くなるのは見た目です。

見た目が変われば、中身も変わる。

ルール主義は、この理屈にのっとっているわけですが、浅い教育です。

 

深い教育は、心に訴えます。

「僕は(私は)良い子になりたいなぁ♪」と前向きな気持ちになるのが、深いんです。

 

怖いのは「浅い教育を絶対と思う先生に左右されること」と言ってもいいでしょう。

 

先生といえど、普通の人間です。

「先生の方が分かってない」ということはあります。

 

おそらく先生の言い分に違和感を感じる親御さんは先生の言い分の浅さに傷ついたのではないでしょうか。

 

浅い教育と深い教育。

これは間違いなくあります。