ロンドンブーツ田村淳さんの話。田村さんは昔いじめにあったそうです。
小学校2年生のときで、原因は本人にもよく分からないもの。
その際どうしたのかというとカンフー映画を観て『強くなろう!』と一念発起。
自分でカンフーの武器を作っていじめっ子にやり返したのだとか。
このいじめ克服法は田村さんの行動力あってこそ出来るもので真似してはいけないものです。
下手すればいじめの原因を本人のせいにしてしまうからです。
ただ逆境からの成功法則としては参考になります。
田村さんはなぜ努力を実らせることが出来たのか。
それは『強くなりたい』という意志あってのものです。
不登校になった子の勉強が成功しにくい理由
私は以前は特別支援学校の先生をしていました。
支援学校では地域の小中学校から支援学校へ入ってくる子がいます。
中にはいじめの経験や不登校の状態から入学してくる子もいます。
そういった事例や本やネットなどで紹介されている事例でも『不登校をきっかけに勉強を頑張ったが続かなかった』という話を結構な数でみかけます。
続かなかった事例に共通するのは『やらねばならない』『取り返そう』というマイナスの気持ちからくる動機です。
『勉強したい』『もっと知りたい』といった希望ではなく義務や負い目などから生まれるもの。
一見『不登校になったんだから勉強に力が入るのでは?』と思えますが、長続きはしにくいのです。
どんな状況でも同じ
「ねばならない」「そうあるべきだ」という言葉が世の中に溢れています。
学校は勉強せねばならないですし、みんなと同じように立ち振る舞わないといけません。
職場は仕事しなければならないですし、不満があっても上司の言うとおりにせねばなりません。
その流れなのか、マイナスな状況になればなるほど「ねばならない」「こうすべきだ」が幅をきかせます。
最近では生活保護となった人に対する姿勢がそうではないでしょうか。
ただマイナスな状況にこそ大切なのは「こうありたい」という気持ちです。
義務や責任ではなく希望が大事なんです。
特別支援学校や障害ある子の療育や教育の中で「障害あるからこれを頑張らねばならない」といった考えが聞こえてくることないですか。
一見正当なように思えるかもしれません。
ただその先にあるのは続かない努力や形だけの努力になってはいないでしょうか?
『なんとなく上手くいかない』『意味ないのでは??』と感じたときは「義務や責任になっていないか」を考えてみてください。
そして「こうありたい」という希望を膨らませること。
膨らまし方は様々ですが田村淳さんが『カンフー映画観て強くなりたいと思った』のも一つの事例です。
本人の好きなもの、興味あるものが予想外の効果をもたらすことがあります。
『憧れが成長させる』ということです。
「子ども時代には沢山の経験が大事」と言いますが理由はそういった『憧れ』にもあります。
『こうありたい』を膨らますために色んな場所や経験を出来る範囲でさせてみてください。
心の中に憧れが生まれてくるでしょう。