昔、関西の深夜番組で吉本興業の芸人がタイにある超高級ホテルに行ったときのエピソードを話していました。
そのホテルはタイ屈指の一流ホテル。部屋にはお手伝いさんが常駐しているそうです。
『何か用事があれば何なりとお申し付けください』
ということで部屋の隅にいるんですって。
結局、お手伝いさんがいることが気になって仕方ないので『すみません、帰ってもらえます?』とお願いしたそうです。
その芸人さんは『お手伝いさん帰ってからようやく落ち着けたわ』とテレビで話していました。
支援学校に通う子どもの気持ちを想像してみると
ずっとお手伝いさんがいて、きめ細かいサービスをしてくれる。
私自身『いや、自分でやりますから』という性分なので常駐はちょっと嫌です。
快適が行き過ぎて逆に窮屈ということですね。
これが特別支援学校の少人数制の教育でも起こります。
というか私は支援学校の先生だったので『起きてるんだろうな』と察していました。
特別支援学校は多くの先生がいて常に先生がそばにいます。※障害が軽い子の場合は離れてますけどね。
自分の苦手なことを補ってくれるのなら先生は有り難い存在ですが、多くの場合は「こうしなさい」と指導してきます。
想像してみてください。
通学のバスから降りて帰るまで常に誰かが自分の行動を見張っているのです。
『あれしなさいー』『それはダメー』とまぁ優しくですが指導してきます。
うっとしいことこの上ないはず。
会社の新人教育が永遠の続く感じ、服買いに行ったら店員が張り付いてくる感じに近いでしょうか。
とはいえ少人数制やきめ細やかさが悪いわけでもないんです。
先ほどの『ホテルの部屋に常駐しているお手伝いさん』と同じです。
『お手伝いさんに部屋から出てもらう』
『必要なときだけ来てもらうようにする』
そんなことで快適に過ごせるようになります。
結構疲れてると思うんですよ
私は以前は支援学校で働いていましたが子どもは結構疲れてると思います。
授業内容は遊びが多いものの、先生がそばにいすぎるからです。
地域の小中学校って先生の目が届かない範囲があって、そこでは好きに出来たはず。
私自身、授業中は先生の話を聞かずに遊んでましたし。
特別支援学級や支援学校ではなかなかそうはいきません。
授業内容以上に先生からの目線による疲れはあるはずです。
想像してみると私が生徒の立場ならかなり疲れると思います。
『苦手なことを補ってくれる』のなら嬉しいですが『やたら指導してくる』ならうっとしいです。
ただ子どもからは『先生すみません、ちょっと離れてもらえます?』と言えないですよね。
また息苦しさを感じても、その原因が「先生によるもの」というのも分からないはずです。
よって、そこら辺は保護者や先生が気をつけるべきことかなぁ、と思うのですが。
どこかでガス抜きを
気をつけるための具体的な方法ですが
・一日をスケジュールしてみる
という方法があります。これは特別支援学校で実際にやる先生もいます。
『この時間はガス抜き。この時間は頑張る』といった一日の流れを検討するのです。
実際にやってみましょう。このようになります。
朝の会→問題なし
国語→苦手だから頑張る時間
算数→得意なのでガス抜き
体育→超苦手
給食→ゆっくりできる
といった風に考えるのです。そして頑張る時間が多いならガス抜きを検討します。
疲れて帰ってきそうな日はお楽しみを
とはいえ先ほどのは本格的すぎて実践しずらいはず。
もっと簡単なことで構いません。
お子さんの苦手教科や嫌な時間は大体検討つきますよね?
『あ、この日は疲れてそう』と思うならお家で何かしらのお楽しみを用意してみてください。
好きなおやつでも、ゲームでも何でもいいのです。
実際にあった話ですが相性がよければ放課後児童デイでもOKです。
デイにいる時間がガス抜きになったりもします。
まとめますと
特別支援学校の少人数制は「罪の部分」もある
一日中先生からみられているのは疲れる
嫌な時間、苦手な日は家でのお楽しみが効果的
といったことになります。
お子さんの様子が元気ない場合はお試しください。