”三角食べ”とは

ご飯(パン)→おかず→牛乳と順番に食べていく作法です。

photo by Chris Harber

photo by Chris Harber

 

「一つの食品にかたよることなく食べましょう」

が三角食べのコンセプト。

 

もう何十年も前ですが私が通っていた小学校では三角食べが推奨されていました。

先生も給食室の前にも「三角食べしましょう」の掲示物あったものです。

 

皆さん思わなかったですか?

「ご飯→牛乳」「おかず→牛乳」というコンビネーションは「これおかしくね??」と。

 

とくに「ご飯+牛乳」は絶対にない。

 

まだやっている三角食べ

三角食べは下火になりつつあるようです。

そもそもが洋食や中華では三角食べ自体が不可能。

 

カレー、ラーメン、ハンバーガーをどうやって三角に食べればいいのやら。

 

さて、そんな三角食べですが、私先生やってた時期あって、学校ではまだ三角食べ続いています。

三角食べしている子どもらをみて気がついたんですが。

 

全部食べたら栄養はいっしょじゃないの?

と思ったのです。

まさか「ご飯を口に入れながら牛乳飲むと栄養増すんですよ」という化学反応もない。

 

でもね。

周囲の先生らは熱心に「三角食べしましょうね!」と推奨しています。

子どもたちは昔の自分のようにご飯と一緒に牛乳を飲む羽目に・・・

 

栄養士さんにこっそり聞いてみた

「三角食べって意味ないんじゃないか」と引っかかって栄養士さんに聞いてみたんです。

「ぶっちゃけ三角食べって意味あるんですか?」と質問しました。

 

栄養士さんの答えは苦笑いしながら。

「全部食べたら栄養的には一緒だよ」

とのお返事。

 

三角食べは古い習慣のようです。

栄養学的には意味がない。それ以降ツッコミませんでしたが栄養士さん的にも「意味ないな」と思ってたと察しています。

苦笑いで話していたので。

 

三角食べに意味がないなら子どもたちは「牛乳+ご飯」を意味なく食べていることになります。

また私は特別支援学校での先生時代に三角食べの半強制的な指導場面もみてきました。

 

「そこまでやる必要あるんだろうか」

と思ったのが今回の記事コンセプト。

 

だからご家庭や「三角食べいらないんじゃないか」と思っている方への情報提供をいたします。

 

三角食べのメリット

三角食べにメリットはあるんです。

 

一つは「食べ残しが少ない」ということ。

「食べる量が少ない子は一つの食品を食べると満足する。だから残すだろう」ということですね。

 

それともう一つメリットが。

和食は口中調味といって口の中で食べ物を混ぜあわせることによって、味の深みが増すんですって。

要は噛む回数が増えるんですね。

 

噛む回数が増えるのは良いことです。

 

三角食べのデメリット

続きましてデメリットです。

栄養士さん曰く「消化にも良いわけでもないよ」とのことでした。

 

例えばご飯食べた後牛乳を飲むとします。

そうなると一緒に飲み込んでしまうでしょう。

 

噛まずに飲むわけで、これが栄養によろしくないようです。

言われてみれば私も嫌いな食べ物を流し込んだ記憶あります。

 

最大のデメリットは子どもたちへの負担ですね。

まず、味として「和食に牛乳」は軽い罰ゲームな気がします。

 

また根拠の薄いことなのに「そうやって食べなさい」と強く指導されるのはいかがなものかと。

 

三角食べはやるべきか

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私は三角食べはいらないと思います。

やってもいいですが無理強いするものではない。曖昧なものです。

激怒するようなものではないですね。

 

「なせ三角食べをするのか?」という疑問に教える側は応えるべきだと思っています。

 

例えば近年になり体育の組み体操の賛否があり中止になっていますが同じものです。

 

ただ”被害”にあっている子の人数は少ない。

故に「やらなくていい」という声はあがらない。

 

この記事を読んでいる方は「三角食べは意味あるの??」と疑問に思っている方だと思います。

私の意見を言いますと。

 

「三角食べいらないです」

と結論づけています。

 

何でも言う通りにさせるのがいいとは思いません。

強制してまでの三角食べは無意味です。

photo by Lars Plougmann

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