「朝忙しいのに子どもが着替えてくれない・・・」

「学校でも家でも着替えられない」

そんな悩みある方を対象としています。学校は特別支援学校に通う子を想定していますが支援学級にもいるかもしれません。

怒っても、褒めても、なだめても。

どんな方法を持ってしても、なぜか朝の着替えに必要以上に時間がかかる子がいます。

 

登校時間に間に合わないのでついお母さんが全て手伝ってしまうこともあるのではないでしょうか。

自閉症のお子さんの場合、言葉で「こんな理由があって出来ない」と説明するのが苦手なので考え込んでしまうかと思います。

 

そんな「なんで着替えないの??」とお悩みの方にお応え致します。

 

学校でも家でも着替えられない

こういうときは場面毎に考えてみてください。学校では着替えられるのか、学校でもやっぱり無理のなのか。

色んなパターン考えられますが、今回は「学校でも家でも無理。朝は着替えられない」という設定で考えます。

「朝だけ手間取ってしまう」ということですね。

 

ちなみに私の経験則ですが「朝の忙しい時に着替えを渋って困らせてやろう」というのはないと思います。念のため。※たまにそんなこと言う人がいるのです・・・

 

そもそも何のために着替えるの??

困ったときにオススメなのですが「そもそも論」で考えてみます。

 

そもそもなんで朝は着替えないといけないのか?ということ。

 

「いや当たり前じゃん?」と思うかもしれませんが「朝だけ着替えない」ならそこにポイントがある可能生があります。

「朝だけ着替えない」つまり夜にお風呂へ入る場合や服が濡れたり、汚れたら着替えるわけです。

 

本人的には「パジャマじゃだめなの??」と思っている可能生があります。

 

どんな障害ある子でも自分のやりたいことであればやります。

これは成人の方ですが何十年と同じ服を着ている方がいました。

「この人はこの服しか着ない」と思われていたのですが、”コスプレ”とも言える様な服であれば嬉しそうに着替えたそうです。

「かっこいい」「これを着てみたい」と思えば何十年同じ服でも、新しいのを着るんですよ。

着替えないのはルールや自閉症という障害ゆえに「これしか着ない」と決めているわけではないんです。

 

つまり朝だけ着替えない子も「この服でいいんだけど」と思っている可能生が高いんです。

ただ自閉症という要因もあって、それを言葉でうまく表現出来ないんです。

 

意欲を引き出してみよう

今までの方法でうまくいかないなら別の方法を試してみてください。

形を教えるより意欲を引き出すがこの場合の鍵です。

 

例えば「めっちゃカッコいい服を用意してみる」とかです。

「それってどんな服??」と思われるでしょうが、例えばその子の好きなキャラの入った服とかです。

とっかかりとして小学生であれば”コスプレ”でも個人的にはいいと思います。

特別支援学校の高等部でも”ほぼコスプレ”みたい子で登校してくる子はいます。

 

アニメキャラを模したものですが、まぁ正直言って周りはビックリします。

でも本人にとってはそれが生きがいで学校に来る楽しみなんです。※おおげさではないですよ。

 

「そんな格好はちょっと・・・」と思われるのでしたら、ワッペンなどマークをつけてあげるのとか。

 

「わー!これカッコいいorカワイイ!!」

 

と感じれば着替えるようになるはずです。

形を教えるより心にある意欲を引き出してください。