感動を貯めよう
『どう育てたらいいんだろう』
『何を基準にしたらいいのか』
迷ったとき、困ったときは感動増やす意識をしてみてください。
もちろん親御さんの無理のない範囲でやることが前提ですよ。
出来る範囲内で「感動させよう」「何に感動するんだろう」そう思っていればそうそう外れることはありません。
特別支援学校で先生をしていたとき、覇気のない子がいました。
彼は片麻痺で小学校時代にいじめを受け意欲をなくしていました。
常に目が下を向いているような感じで声に張りがありません。
指示を沢山だすと氷のように固まります。
返事は「へーぃ」とだるそうです。
私は彼とバスケをほぼ毎日しました。
彼はフリースローにハマリました。ですがゴールには届かないんです。
「入る、入らない」ではなくリングの網部分にボールが当たっただけで満足していました。
やがてリングに当たるようになりました。
「入るようになる?」と私に聞いてきました。
「入るといいね」と答えました。
年度も終わるころ、彼のシュートはリングへ入りました。
彼の目は輝きました。
教室に帰り沢山の先生や介助員さんに「入った!」と報告していました。
「沢山の感動を積み上げていこう」
そんな意識です。
例えば「スポーツやってみたい」と言ってきたら応援することをオススメします。
自分のやってみたいことをやる、そこには大きな感動があります。
表情が明るくなり、声が弾むでしょう。
成功から自信がつき、失敗からは学びます。
「今度の試合どうなの?」など家族の話題にもなります。
お弁当や洗濯、試合の送迎など頑張ってみてください。
必ず感謝となっていつか数百倍に返ってきます。
不登校やブラック企業に就職してしまった場合も同様です。
「続けることに何の感動もない」そう思えたら、お子さんの気持ちを見ることが出来ています。
「(感動がないのなら)行かなくてもいいよ。辛いでしょ」
そんな言葉かけをしてあげると深く感謝されます。
上手に言えなくても大丈夫です。思うだけであなたの言葉や表情は柔らかくなっています。
人には感動貯金があります。
コツコツ積み重ねていく意識をもってみてください。
増やすお手伝い、いたしますので。