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 感性が自分

「私は自分を空っぽだと思うんです」

そんなご相談をいただきました。

 

事情をうかがうと、現在お子さんとの関係は良好とのことです。

旦那さんも理解のある方とのこと。

 

ただこれからどうなるかは分からず不安を覚えているとのことでした。

「母に会うのが怖い」とのことです。

 

相談者の方のお母さんは、支配的な方だったそうです。

好きなことをやらせてもらえず、色んな場面で手出し、口だしを受けてきたとのことでした。

 

今、お母さんとは離れており平穏な日々です。

ただ再び連絡がきたり、道ばたで偶然会ったら自分はどうなるのか。

以前の自分に引き戻されるんじゃないか。

そう感じているとのことでした。

 

相談者の方は他者を強く意識せざるを得ない環境だったのだと思います。

 

必要なのは自己啓発です。

「自分はこう思っているんだ」

「これが自分なんだ」

そんな自分への意識を深めることです。

 

「学生や幼少期の思い出がほとんどないんです」

「好きでやっていたことも、心から楽しんでやっていたか疑問なんです」

そうもおっしゃっていました。

 

こんな場合、「遊ぶこと、興味あることをやってみてください」と伝えはします。

ただ子どもらしく遊んだ経験が少ないようです。

 

「子どもの遊び方を教えましょう」と私は提案しました。

 

子どもの遊び方とは感性の趣くままです。

気が向いたらそっちへ行き、違うと思ったら引き返します。

効率性もお金も関係ありません。

 

相談者の方は「無意味で無計画なことをやってみたい」とおっしゃりました。

「じゃあやりましょう」ということでやったのです。

 

やったのは数時間の「ぶらり旅」

滋賀県のとある駅にて待ち合わせして散歩する。

気に入ったお店に入りランチするだけ。

 

ただ事前に一つ通告しておきました。

「マズイご飯屋さんに行くと思います」

 

オシャレなカフェ、美味しそうなお店へ行くのは当たり前です。

オシャレだったら、雰囲気だけでも満足出来ます。

美味しそうなお店が美味しいならそのまんまです。

 

「これヤバいでしょ!」と思える店が意外と美味い。

そういうのがいいんです。

「見つけた!」という感動がそこにはあります。

子どもの探検のようなものです。

 

というわけで行って参りました。

予想以上にスゴいお店を発見してしまいました。

店名は営業妨害なので紹介は控えます。

悪いお店ではなかったのです。人柄は良かったです。ただそれ以外が。

 

そのお店は街中にぽつんとある喫茶&軽食のお店。

「カフェ&レストラン」の看板隣に工務店の看板があります。

見た目からして怪しい。

 

店内に入りました。

「いらっしゃいませ」と言ってくれませんorz

 

そのお店はパスタメインのメニュー展開です。

カルボナーラ注文したらパスタ在庫切れでした。※12時15分の時点で。

 

カレーのサラダ・ドリンク付を注文。

最初にドリンクがきました。

 

店の入口にはハンガーがあり、お店の人のであろう衣服が掛けられています。

店内には段ボールに入った冷蔵庫が鎮座。

「東芝温水洗浄便座」と書いてある段ボールが私の席真横にありました。

 

大相撲のチラシと地球儀、ミニ電車、メダカの水槽。

金閣寺の絵のとなりには洋館の絵が飾ってあります。

私の座る席の後ろに電話があり、かかる度にお店の人が後で会話していました。

メニューではドリンク単品の値段が書かれていません。

 

これらノンフィクションです。

店の作りからみて、30年以上は経営を続けているでしょう。

ただ長続きする理由は見つかりました。

デザートが素晴らしい。

出てきたときに「おぉ」と声が出ました。

さらにオマケなのか、チョコとクッキーがついてきました。

 

「スゴいですね」と私は言いました。

 

持ってきてくれたのは年配の女性です。おそらく夫婦で何十年もやっているのでしょう。

「お腹いっぱい食べてもらおうと思ってこうなりましてん」と照れくさそうに言っていました。

 

「あー良い店なんだなぁ」と思いました。

「お腹いっぱい食べてもらいたい」という想いが伝わりました。

 

昭和の遺構を見るかのような喫茶&軽食のお店。

カオスですが悪くはありません。思いやりを感じ笑えました。

 

「今日は一生忘れないと思います(笑)」と相談者の方は言っていました。

私も「忘れない」というか「忘れられない」と思います。

心で覚えた記憶はずっと残ります。

 

今回のぶらり旅は主観を意識しました。

「自分は世の中をこう思うんです」

「これからこんなことをしていきたい」

この日の私はなるべく主観を言うことを意識しました。

 

それは子どもが変身グッズを身に着けて「僕はヒーローだ」というのと同じです。

先日、微笑ましい出来事がありました。

3,4歳くらいの男の子と女の子2人が公園で遊んでいる風景に出くわしました。

 

男の子は棒を持って「これは魔法のステッキだ!」と言いました。

女の子は「違うよ」と言い返しました。

 

それでも男の子は”魔法のステッキ”を片手に遊び続けます。

つられて女の子たちも何だか楽しそうでした。

 

決められた客観性の世界に、自分の主観を持ち込む。

これが人生を謳歌するコツであり、ブレない自分を作る方法です。

 

ツッコミどころ満載の今回ですが、私と相談者の方は「良かった」と思えるものでした。

だから「良かった」でいいのです。

 

主観、思う事、感じたことを強く強く意識してください。

世の中は「客観的になりなさい」という声は多く、大きいものです。

だからこそ、です。

 

相談者の方は「こういうのって楽しい!」と感じてくれたと思います。

お店出たあと「スゴかった。笑えた」と明るい雰囲気で話せました。

幼い頃の学校の帰り道を思い出しました。

 

「私はこういうのが好きなんだ」

普段、どれだけ確認できていますか?

 

子どものころは「これって楽しい!」と発見と驚きがたくさんあったはず。

思い出す事も出来るし、今から見つけることも出来ます。

感性は誰にもあるものです。