気持ちはゆがむもの。
「自分の仕事したら?」と昔、言われたことがあります。
私が学校で先生してたときの話です。
皮肉屋の同僚の先生がいました。
ハッキリ言って苦手な先生でした。
ただ「同僚だから仲良くしないと」というモラルも私にはあるわけです。
給食の時間中、その先生へ助け船を出したことがあります。
「自分の仕事したら?」と言われました。冷たい口調でした。
「はい。あなたに対してはこれからそうします」
そう思いました。
私も皮肉屋になったことがあります
先生時代に「大事件」が起こり、心が折れてしまいました。
子どもたちが可愛く思えないのです。
何か話しかけてきても「めんどくさいなー」と思います。
「休みにジャニーズのライブ行ってきた」
そんな報告をしてきても「そう、良かったねー」とどこかで冷めています。
気持ちにはゆがみが生じます。
「自分はなんて冷たい人間なんだろう」
「子どもが可愛く思えないなんておかしいんじゃないか」
「自分は何をやってもダメなんだ」
そんな風に思うことないでしょうか。
原因の多くは気持ちのゆがみです。誰にでも起こりえることです。
先述の皮肉屋の先生も、気持ちがゆがんでいたのだと思っています。
私自身が皮肉屋になったときは、間違いなくゆがんでいました。
ただ心のゆがみも気をつければ良くなります。
良いのは泣くこと、話すこと、感動すること、素直に行動するなどです。
最高のお手本は子どもですね。
子どもが真っ直ぐなのは、ゆがみがないからです。
ある男の子は、嫌なことがあるとその場にうずくまっていました。
彼はダウン症の男の子で、高校生でした。※傾向としてダウン症の子らは自分にまっすぐです。
「授業だから」
「みんながやっているから」
そんな理屈を彼は全く聞き入れませんでした。
ひたすらに自分に正直なのです。
嫌な思いがなくなるまで、動かないのです。
先生は彼を「何も分かってない」と評価します。
そうじゃないんですよ。
彼はダンスが好きで、嵐が好きで、キレイな女の先生が好きでした。
嵐の曲が鳴ったら踊り出します。
ストレートに「好き!」と言います。
好きな子に投げキッスします(笑)
目当ての子がいないとショックのあまり、その場に座り込みます。
気持ちが軽くなるまで、動きません。
大体の場合は、その先生に出会えるか、気持ちを話せば行動に移れます。
ワガママじゃないんですよ。
これが気持ちをゆがませないコツです。
「嫌なモノはイヤだ」「自分はこう思うんだ」
そんな自分の想いを貫く姿勢です。
あと話すことですね。
彼に対して「何があったの?」「嫌だったんだ?」と気持ちを聞いていけば次の行動に移れていました。
今は、戻ったのでどうか明るい気持ちで読んで欲しいのですが。
私のゆがんだときの話をします。
心が折れました。人間扱いされてない感覚を受けました。
「もう、いいや。がんばるのやめよう」と思いました。
頭の中を以下のような考えが回ります。
「みんなと同じようにやれば批判されない」
「早く帰って息抜きした方が効率的だ」
「これだけ働いて、これだけ給料もらえるんなら良い仕事じゃないか」
「先生といえど、従業員なんだから大人しく従おう」
これがゆがみです。
「こうしなきゃ」と理屈ばかり。
「俺はこうしたいんだ!」がないんですね。
また気持ちを話すこともしませんでした。※話せる人がいない
先生辞めたあとは、相談業にある人に話しました。
「そうか。俺はこうしたかったんだ」と気づけました。
自分がゆがんだときの瞬間を思い出したのです。
「こんなことやっても何の意味もないな」と思いながら生徒指導しているときです。
「気持ちはゆがむ」との認識、ぜひ持っていてください。
「子どもが可愛いと思えない」
あなたがおかしいとかじゃなくて、ゆがみの問題です。
誰にでも起こりうる問題です。
ゆがむのは強いショックを受けたとき、辛いことや悲しいことです。
嫌いな人に愛想良くしたり、断りたいのに引き受けたなどでも起こります。
ゆがみは最初は違和感を覚えますが、次第に慣れてしまいます。
治ったのではなく、慢性的になったのです。
心を真っ直ぐにすれば、ゆがみは戻ります。
真っ直ぐにするには、嬉しいことや楽しいことをする。
感動して心を刺激することですね。
早いのは信頼出来る人に、気持ちを話すことです。
気持ちがゆがんでいることに気づけないこともあります。
「常識だから」など色んな理由をつけて、負の圧力をかけてくる人がいます。
世の中「気持ちはゆがむんだ」ということ自体に気づいてない人は多いと思います。
あなたはどうかお気をつけください。
例えば一週間の予定が仕事や義務などばかりだったら要注意ですよ。