麻痺があったり、車椅子に乗っていたり。
全国の障害ある子を育てる、お母さん方へ伝えたいことがあります。
「気が弱い」「決断できない」などで悩むことないですか。
それはあなたのせいではなくて、「そうなってしまう罠」があるんです。
大人が沢山その子の周りにいますよね。それが「罠」になってしまいます。
大人は「答え」を知っています。でもそれを教えたらダメなんです。
教えたら子どもは「こうしたい」という気持ちがすり減っていくんです。
障害ある子の教育には「心を育てる」という部分が弱い。
なぜなら大人が指示を出しすぎるから。
「こうしたい」がすり減ると心が従うだけになります。
従うには納得か我慢のどちらかです。多くの場合「我慢」になります。
「たくさんの指示や課題は心を不自由にさせる」と考えてもらえませんか。
生まれついての心はみんな気持ちの塊なんです。
空の青さや花の彩りに美しさを感じ、自分の人生を自ら歩むことができます。
私は支援学校で先生をやっていたんです。
先生でも分からないことがあります。それは「この子の幸せとは何なのか」です。
知ってるのは本人だけです。だから本人に聞くしかないんです。
でも気持ちがないと「僕の幸せって何だろう?」と自分のことが分からなくなるんです。
「こうしたい」っていう気持ちが進むべき方向じゃないですか。
それが分からないということはどこへもたどり着けないんです。
先ほど「罠」と言いましたが、その状態を「いい子だね」と褒める人がいます。
それは先生です。
障害ある子の教育には先生が教えてくれない「罠」があります。
それは先生は心のありようを見ないこと。そして見た目の出来た、出来ないで判断してしまうことです。
先生は出来ることを増やす技術と知識はプロです。
ただ「この子にとっての幸せは何なのか」は知りません。
私は先生やってて、そんな場面を沢山みてきたんです。
頑張るのを緩めて今、この瞬間を精一杯楽しんでみることをお勧めします。
そうすると色んな気持ちが沸いてきます。
それは無機質な人生に彩りを与えてくれるものです。
先生の言う通りにするよりも。
お子さんの気持ちを育てる方がはるかに良い結果が出ます。
先生だった私の実感です。