2017年になって、解散騒動から随分経ちましたが、SMAPの解散騒動はまだ世間の話題を集めています。
大晦日には都内の焼き肉店での報道が世間を騒がせました。
木村拓哉さん以外の4人と森さんが集まっての会、ということで憶測が飛び交っています。
9月には稲垣さん、香取さん、草なぎさんの3人が脱退することでここでもまた憶測が飛び交っています。
SMAPの5人はなぜ何も語らないのか。
『事務所に止められているから』
『仲が悪い』
『〇〇くんが悪い』
そんな憶測は全て外れているでしょう。
個人的には、中居さんが発した『5人は全員悪くない』という発言が全てではないかと思います。
誰か一人を悪者にして語れるほど簡単な話ではないのです。
頭や理屈で割り切れない問題は星の数ほどあります。
それを理屈で説明しようとするのが人の常であり、マスコミの仕事です。
事態に対しての解釈はいくらでも出来ます。
例えば年末の焼き肉店にSMAP5人全員が揃ったとしても悪く書けます。
「メンバー5人で焼き肉店で揃ったのに、なぜ紅白には出なかったのか」
という視点で書けばいいんです。
その理由を事務所のせいにしたり、個人のせいにしたり。
悪意を持って書けば事実はいくらでも曲げられます。
頭で考える理屈より5人の心をみるべきです。
私は特別にSMAPのファンというわけでもありません。
ですがテレビで観ていて5人の飾らない人柄や実力は伝わってきます。
彼らは職人であり、プロなんです。
プロはみな同じ考えをします。「自分の出来ることをやる」という至ってシンプルな考え。
「何を言っても自分たちの真意は伝わらない。誤解を招くだけだから何も言わない方がいい」
おそらくはそんなことを考えていると思います。
後ろ向きな解散ではないように思う
デビューして25周年ということですが、25年続いて『心底合わない関係』というのはないでしょう。
古い番組ですが『Hey!Hey!Hey!MUSIC CHAMP』という音楽番組をご存知でしょうか。
2012年まで続いていたダウンタウン司会の音楽番組です。
ゲストの名前は忘れましたが、番組の中で『コンビについて』を松本人志さんが語っていました。
『浜田のこと嫌いなの?』と聞かれることがある。
『好きか、嫌いか』でいうと嫌いじゃない。でも『好きなのか?』と聞かれると『好きだ!』と言えるほどでもない。
コンビって微妙なんですよ
この松本人志さんの話に『あーなんとなく分かる』と感じる人がほとんどではないでしょうか。
というのも「10代のころに芸能界に入って死ぬほどの努力をして成功した」こんな経験をすることはほとんどの人がないからです。
理解できるのは『同じ経験をしたものだけ』です。
つまり今のSMAP5人の真意は本当に身近な位置にいた人にしか分からないことだ、ということです。
でも週刊誌やネットでは『分かりやすく伝えること』が仕事。
微妙なニュアンスを書いてもその記事は「なんだ、つまらん」と評価を受けるだけです。
よって多くの雑誌やネットニュースではSMAP解散の話を誰かを悪者にする方法で書いていきます。
その方が分かりやすいからです。
SMAPはデビューして25年。下積みを合わせるともっとになります。
日本のトップアイドルという立場で走り続けた5人です。
そこには複雑すぎる真意があるはず。
古いですが、香取さんの「新撰組!」や草なぎさんの「僕と彼女と彼女の生きる道」で私は号泣しました。
もちろん他の方も役者としての実力はアイドルの枠を越えています。
「もっと飛躍したい」
そんな気持ちで彼らは独立したのでは、と思っています。
個人的にはこれからの飛躍を期待している次第です。