「障害のある子から学ぶ事がある」

 

「え?ほんと??」と思われる人の方が多いでしょう。

でも本当のことですし学べることだらけですよ。

 

「大人の方が優れていてる」というわけでもないです。

大人は周りばかりみて、自分自身を見ていません。

 

子どもは自分のことしか見てないですが、自分の気持ちが分かっています。

嘘がなく、栄光や名誉よりも自分が感じることに精一杯生きています。

 

大人も子どもも大した差はないです。

 

気づくきっかけ

私は特別支援学校で先生をやっていたんです。ある日、私の尊敬する先生がふともらした言葉があります。

 

「あの子らから学ぶことがあるからな」

何気ない会話から出てきた言葉でした。

 

「あぁ、そういうものかな」と当時の私は思いました。

 

ただ今では「なるほど。学ぶことだらけだ」と思っております。

 

健常者は”自分らしく生きられない”

大人になるほどブレる。

 

これは事実です。

まぁ私もそうなので偉そうなこと言えないですが「みんなからどう思われているんだろう??」とみんな心配でたまりません。

 

対して子どもたちっては決してぶれないじゃないですか。

 

例えば自閉症の子どもは自分の気持ちに素直なだけです。

あの子らは周りの状況を「分かってない」というのはあるかもしれません。でも自分の気持ちがよく分かっています。

 

対して大人は周りの状況をよく分かっていますが、「自分がどうしたいのか」を忘れます。

誰かの命令を忠実にこなし、嘘ついて、愛想笑いして、地位や名誉を求めて、世間体を気にします。

 

例えば「自分の夢ってなに?」と自閉症の子らに質問したら的確に返ってくるでしょう。

大人に質問したら「宝くじ」とか「健康」が定番です。

 

「それって欲望や生存本能じゃん?」と私は聞く度に思います。

自閉症の子らからすれば、夢も自分の感性もない大人を「お気の毒に」と思うんじゃないでしょうか。

 

自分の気持ち分かりますか

大人になると「自分はどうしたいのか」を忘れていきます。

それは進化ではなく退化なんですよ。「常識を得たけど夢を失う」という等価交換です。

 

私自身も先生やってて、常識だけになって、結果体調を壊しました。

常識だけではつまらないし、生きている実感が湧きません。

 

実感湧くのは「自分だけが好き、楽しいと感じるもの」です。

他人や世間体を気にするとこれが逆になるんです。「他人に認められること」が最も大事な気がしてきます。

それが常識に縛られることです。

 

大事なのは「自分はこうありたい」です。

近年、学校の先生が倒れていきますが「他人に認められること」が全てになっているからでしょう。

 

障害ある人を否定する人がいるけれど

障害のある人を否定する人がいます。

「世の中に貢献してないじゃないか。税金だけで暮らしている」と非難しています。

 

そんな非難をする人は「特に何もせず、批判をして自己肯定している人」と気づきます。

本当に誰かのために必死に生きていたら「あの人は世の中に貢献してない」と批判はしません。

誰かのために生きている人は、人を傷つける発言は控えるものですから。

 

これが世の中全員が障害のない人だったら分からないでしょう。

 

また先ほどの「自分の気持ちが分かる」という話にも通じますが人間にとって必要なのは夢や愛です。

それがあれば十分に幸せで、栄光や名誉や収入は「あったらいいな」というものです。

 

障害のある人と一緒にいるとそれを強く実感します。

 

世の中には色んな価値観があるけど、夢や愛があればそれで十分

 

それに気づかせてくれるんですよ。

こんなことを教えてくれる人が他にいるでしょうか。

 

学べることだらけ

障害ある子から学ぶことがある

 

ぜひ頭の中にインプットしてみてください。

 

「世の中に無駄なものはなく学べることだらけだ」

そう思えるようになりました。そういう人、そんな言葉は世の中に既にありますが実感湧く体験って少ないと思うのです。

 

「学べることだらけ」

これに気づけた私は幸運だと思います。

 

もしあなたの周りに障害ある人がいるなら一度思い込みは外してフラットに接してみてください。

コツは「障害ある人から学べることあるんだ」という意識です。

 

やがてこの言葉の意味が分かると思います。

世の中の「常識」がいかに曖昧なものか分かってきますよ。