小学校や中学校の特別支援学級に通う子ども、特別支援学校に通う子も同様です。
優等生であり先生に褒められている。でも『学校行きたくない』と言い出したり不登校気味になることがあるはずです。
こういった場合問題が目立たないことが厄介です。
学校で自分を出せない子は多い
私は特別支援学校で先生をやっていました。
担任持っていた子で周りの先生から「あの子は良い子だ」と高い評価を受けている子を担任していたことがあります。
いわゆる優等生なので「まぁこの子は大丈夫だろう」といわばノーマークだったわけですが。
一学期終わって二学期頃になると異変を感じてきたのです。
背景説明しますと私って全然怒らない先生なんです。
まぁ色々ありまして。
「もう怒るのやめた」と思ってそこから怒りの感情がどこかへ行って思い出せないくらいなんです。そうなって良かったこととして子どもたちは地の姿を私に見せてくれます。
その優等生な子も2学期になって私に対して地の姿を見せるようになったのです。
どんな地の姿なのか、というと実は日々に不満を持っているんです。
先生の言うことを確かに聞いていますが、後で「本当にやらないといけないのかな」とつぶやいたりしています。
『断ったらいいんじゃない?』と私が言うと『それはアカン!』と言って従うわけですが。
でも楽しくなさそう。
やがてお母さんと話をしていると実は朝に行き渋りがあったり早く土日にならないかを楽しみにしている日々とのことでした。
でも学校ではそんな様子は見せないのです。
優等生は実は大変
こういった優等生だけど実は楽しんでない、というのはどの学校にもあるはずです。
ただ目立たないのが問題。
今回の彼は真面目で優等生過ぎて自分を出せないのが原因でした。
他にも友達から嫌がらせをされているとか、原因があるはずです。それでもその子が優等生な場合。イヤなことはイヤと言えない性格だったり我慢する性格だと隠すことがあります。
私の感覚ですが優等生も実は心の中はいっぱいいっぱいで大変なはずなのです。
目立たせればいい
問題の解決方法は非常にシンプルです。
優等生の問題は目立たないことです。
例えば大怪我しても声を出さずに我慢していれば助けはなかなか来てくれないですよね。
だったら大声を出して助けを呼べばいいわけです。
かといって本当に大声を出すわけにもいかないので「学校に行きたくない!」というのであれば本当に行かせないのも一つの方法なんです。
なぜなら学校に行かないことで問題が目立つからです。
今のまま我慢して学校に行き続けても先生は問題に気づいてくれません。私は先生だったのでよく分かります。
派手に問題を起こす子、目立つ行動を起こす子に先生はケアをします。※自画自賛みたいになりますが、私のような人は少数です。
ゆえに優等生の問題は身過ぎされやすく、また保護者の方も相手を慮る性格なので表面化されにくい。
だから一旦学校を休むのも一つの方法です。休んでみて「実は学校でストレスを感じているんです」と伝えてみてください。
先生には伝わりやすくなりますから。