子どものころ、私は兄に喧嘩を何度も挑みましたが勝ったためしがありません。
腕力、口喧嘩でも敵わず、越えられない壁でした。
私はインドアな人間ですが兄を越える強さがほしく、高校では体育会系の部活に入りました。
兄が理系だったので違うジャンルで勝負しようと思ったのです。
友達との喧嘩もありましたが、負けてばかりです。
立ち向かって、返り討ちにあった思い出もあります。
負け続きでしたが「いざとなったら俺はやれる」という妙な自信を持ったものです。
子どもが解決するもの
子ども同士の喧嘩が起きた場合、親は介入せず見守りで大丈夫です。
学校でのもめ事では、先生が報告してきて、相手の保護者さんとの話し合いもあるでしょう。
先生の仕事は守備範囲が広くなりすぎてしまいました。
子ども同士の喧嘩に大人が入るべきでないです。子どものためにならないからです。
※金銭トラブルや一方的ないじめは別ですよ。保護者さんが介入せざるをえない場面はあります。
どっちが正しいかの判断を下す、反省を求める、仲良くする約束をとりつける。
そんな大人の采配に、果たして意味はあるのでしょうか。
大人の介入が増えたことで、子どもたちが覚えた解決手段は「大人に言いつける」となってきています。
私は以前は学校の先生をしていましたが「あの子が悪いことしたから注意して!」と報告してくる女の子がいました。
大人に”管理”されている。自ら解決する機会を与えてこられなかった。
そんな彼女の裏側を見たような気持ちでした。
トラブルが成長のチャンス
トラブルはまず自分で解決するものです。
職場で自分のトラブルをすぐ上司に報告する人いませんか。
そんな人は周りからどんな評価を受けているか、人間関係はどのようなものか想像してみてください。
学校とは大人になっても困らないための予行演習の場所です。
自分のことは自分で解決する。
自ら解決出来ない場合は、誰かを頼る。
私たち大人もそうしています。
「子ども同士の喧嘩は本人が解決するもの」
この姿勢を基本軸にしていてください。
その上で「これは親が介入しないとどうにもならないな」と感じたら、それは介入すべきでしょう。
トラブルが起きた際は「これでまた一つ成長出来るんだな」と考えてもらって大丈夫ですよ。