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自分のことは意外に難しい

大人も子どもでも。

「やりたいことは何ですか?」と質問しても返事が返ってこないことがあります。

 

「不満があるのは分かっている」

「でもどうしたいかが分からない。行動に移せない」

そんな状態になっている人が多いのだと思います。

 

最近、日大アメフト部の話題が連日報道されていますね。

私は大学時代はアメフトをしていたのでつい見入ってしまいます。

反則を犯した選手は「アメフトが楽しくなくなっていた」「もうプレーしません」と宣言していました。

 

「アメフトが楽しくなくなってきた」

この言葉に、注目してみてください。

 

どんな楽しいスポーツでも自分の意志がなくなれば苦行になります。

一般的に苦行とされる仕事でも、自分の意志を加えれば、楽しくなっていきます。

自分の意志がなくした時点で仕事は苦行になります。

 

「指導者の言う通りにしていたら、僕は幸せになれました」

そんなことがこの世に起こりうるはずないのですが、まかり通っています。

 

私は昔、先生していましたが、苦手な先生がいました。

同世代の女性の先生でした。

「なんで常識通りにしないの?」と私を言い聞かせようとします。

 

私も若かったので、立ち向かっていました。

結果、全戦全敗でしたが、おかげで分かったことがあります。

「相手に言うこと=自分に言い聞かせていること」のようです。

 

「なんで俺はこの人に言い負けるんだ?」と私は考えていたんです。

理由は「これ以上言うと、この人は壊れちゃうんじゃないか」と議論中につい察していたからに思います。

 

「常識通りが正解とは限らんじゃん」

私がそう言えば、この先生はとんでもない表情をするんじゃないか、と。

 

その女性の先生は「私は常識人だ」と思っていたと思います。

それが彼女のプライドだったのように感じました。

そこを崩すのはマズイな、と。

 

・・ってこれは優しさじゃないんですよ。

恨みを買うだけのような気がしたのです。

 

教育者というのは、「私が正解なんだ」という心理に陥りやすいものだと思います。

上意下達の状況を「指導が行き届いている」と感じがちです。

 

大好きなものを、大嫌いになることは可能です。

自分以外の意志でそれをやれば、大嫌いになることが出来ます。

 

この心理を逆手にとることも可能です。

嫌い、つまらないものでも、自分の意志を加えれば楽しさが増します。

 

私が先生時代にしていたイタズラがあります。

始業式など、教室に可愛いイラストや文字が躍ることが多いのですが、隅っこに毛虫など描いていました。

 

「オチがないとつまんないでしょ」が私の感性で「これなら絶対バレない」という範囲でやっていました。

 

子どもの趣味に合わせて何時間でも遊ぶことが出来ます。

その際は、どこかで必ず自分の色を入れます。

 

チャンバラ大好きな女の子に付き合いましたが、ピストル撃つとか私のオリジナルを入れるのです。

従いっぱなし、合わせっぱなしにはしないのです。

 

毛虫描くのも、ピストル撃つのも、私のオリジナル。

相手の許す範囲内で、オリジナルをいれる。楽しくなる、長続きのコツです。

 

常識通りにやるのが正解ではありません。

常識を知った上で、どれだけ自分の意志、オリジナリティーを入れるかがポイントです。

 

こんなコツを教えてくれる教育者はまずいないと思います。

意地悪なのではなく、立ち場ゆえに言えないのです。職場離れたら優しい先生も多くいます。

 

「教育だけでは、人は育たない」と私は思っております。

自分の意志、オリジナリティーを知る自己啓発が必要です。

 

自分のことが分からなくなるのは、特別なことじゃないんです。

「常識通りにやりましょう」

「学生時代はオシャレしてはダメ」

「遊ばず勉強しなさい」

色んな人が色んなことを言います。

 

聞いた上で自分はどうするのか。

「争わなくてもいいか」と思うなら従っていいでしょう。

「これは譲れない」と思うなら戦いましょう。

 

大事なのはあなたの意志なんです。

「戦う」と「逃げる」

「常識」と「非常識」

どちらでも自分が選んでの行動なら、意味が生まれます。

 

「自分の気持ちが分からない」

これが最もよろしくない状況です。

 

「あなたの気持ちが大事なんだよ」と言ってくる指導者、上司、先生は少数ではないですか。

 

自分の気持ちが分かりたいなら、絶対的な教育者からは離れることです。

物理的に、心理的に両方から離れてみてください。

 

ある青年の話ですが、彼はずっと通っていた施設を離れました。

しばらくは色んな人に連絡を取っていました。私ともよく話していました。

次第に彼は落ち着います。心なしかLINEの返事も遅くなったような。

それは薄情になったのではなく、自分が出てきたからだと思います。

 

最近の彼は「こうしたい」と意志を言うようになりました。

表情も明るいです。

 

買い物や洗濯でも、家事でも仕事でも人間関係でも。

どこかで「こうしたいな」と思うことが増えてくるはずです。

 

それは自己啓発の効果です。

教育と自己啓発のバランスで「教育されすぎ」という状態は起こりえます。

教育で教わったことを使いこなす。それは自分の意志からです。