3月に入ってそろそろ年度末の懇談が始まるころです。

1学期や2学期と違って、年度末は1年の振り返りと来年度の課題を話す懇談。

 

今年度、満足のいく1年だった場合は別ですが『この先生変じゃないか??』『来年度は違う先生に担任になってほしい』と思う1年だった場合もあるはずです。

 

ただ実際に『来年度は別の先生でお願いします』と言える人はまれです。

 

私は以前は特別支援学校で先生をやっていました。

このサイトは障害ある子の心の成長に焦点を当てています。

 

それら踏まえた上で結論から言いますと私は「担任変えてください」と言ってもいいと思います。

 

「モンスターペアレントと思われたくない」

「言っていのか迷ってしまう」

 

今回の記事が今悩んでいる方の行動を起こすきっかけになればと思います。

photo by Hansel and Regrettal

 

自分と同じと考えない方がいい

これは小学校に通う自閉症の男の子の話。

その子は小学校1年生から4年生までは多動で自傷行為のある「問題の多い子」という認識でした。

実際にお母さんも先生も苦労されたようです。

 

「この子はそういうものなんだ」

「耐えるしかない」

と思っていたそうです。

 

ところが5年生になって様子が急変します。

多動も自傷行為もなくなりました。

「別人になった??」というのがお母さんの気持ちだったそうです。

 

きっかけは何かというと担任の先生が変わったということ。

 

その男の子は今は就職してますが、特に問題起こすことなく作業所で働いています。

5年生で様子が変わって、そこからはもう順調だったということ。

 

私は先生やっていたのでこのような例を何度も見てきました。

 

支援学校や支援学級でもそうですが、特別支援教育というのは先生との距離が近いのが特徴です。

 

朝から夕方まで先生が近くにいて、個別の指導計画というもので細かく指導されます。

「支援教育は手厚いのがいい」とはよく言われていますが、子ども目線から言えば微妙なのではと思うことがあります。

 

皆さんが小学生や中学生だったころのイメージとは違います。

場合によって「激変する」といっても過言ではないんです。

 

言えない理由を考えてみる

私は「子どもは子どもで親は親で時間を楽しんだ方がいい」という姿勢です。

ただ担任に関しては別なんです。子どもの代わりに言ってもいいと思っています。

 

「モンスターペアレントやクレーマーと思われないか」

とご心配ならそれは無用です。

 

英会話教室でも学習塾でも先生が変だったら「変えてください」というじゃないですか。

別に言っていいんです。気をつけるべきは言い方です。

 

「あの先生最悪で・・・」とか言ってはダメですが礼節を持って言えば大丈夫ですから。

もう少し言えばこの記事読んでいる時点であなたはモンスターペアレントな方ではないでしょう。

 

モンスターペアレントな人は「言っても大丈夫かな??」という発想が最初からありませんから。

 

モンスターペアレントやクレーマーの逆は”何も言わない親”ではないんです。

「言い方や表現に気をつけながら要望を出す親」がモンスターペアレントの逆です。

 

直接言いにくいのであれば校長先生や教頭先生に手紙などの文書で伝えるのもいいでしょう。

自分やお子さんが納得していない1年だったのなら行動してみてください。