嫌いな人はいて当然です。

嫌いになっている自分を偽るのは不健康以外の何ものでもありません。

 

自分の親であっても、配偶者であっても嫌いな場合はもちろんあります。

嫌いな相手と仲良くなるには自己主張です。

「ここからは入ってこないで!」と見えない境界線を引くことが、関係を良くします。

 

ある相談者さんはご自身の親との関係に悩まれていました。

親子関係はときに親が上の立場になります。

親次第では、いじめに似た構造になりやすいのが親子関係です。

 

相談者さんは大げんかをされました。

「もう会わない!」と宣言し、一人の時間を増やしました。

 

親と再会したときは、今までより対等に近い関係になりました。

「何かしたらあなたとは離れるからね!」と態度で示したことで相手は理解したのです。

 

大げんかをせずに、次第に離れていくことも可能ですが、要は自己主張です。

人と人には引くべき境界線があります。

何人たりとも侵入してはいけない線があるのです。

 

それは親でも先生でも、大統領であっても侵入してはいけない一線です。

入ってきたときは「戦う」しかありません。

 

「みんな仲良くしましょう」

「良いとこ探し、ポジティブマインドで誰とでも仲良くなれる」

これらは大嘘です。

自分をなくす行為で満足するのは相手のみ。

対等の関係にならないと人とは誰とも仲良くなれないのです。

 

本当は自己主張が大事なんです。

見えない境界線を意識の上で必ず引いてください。それは相手が誰であろうと同じです。

 

やがて相手は観念するでしょう。

関係はそこから始まります。

 

どこかのボクシング連盟の会長は人を対等に見ていません。

「俺は会長様だ」と思った時点で、人心は離れていきます。

 

「私は育ててやったんだ」と上から目線になった時点で子は離れていきます。

事実かはどうでもいいのです。

 

人間には自然回帰本能が備わっています。

元々人は対等で、そこを忘れてはいけないし、思い出してもらうのが仲良くなる方法です。

 

相手が見えない境界線を無視して入ってくるなら、対抗せざるを得ません。

包丁を持った相手が家に侵入してきて「さぁどうぞ」と明け渡すでしょうか。

その場は無条件降伏したとしても次回は防犯の意識をします。

 

見えない境界線を引かないことは家を明け渡しているのと同じ状況です。

相手は盗りたい放題になっています。

 

いわゆる毒親など、親が相手で自分が子の場合は境界線を引くことが結局は相手と仲良くなる方法なんです。

「お願い。分かって」と思いながら境界線を引くのもいいでしょう。

「これ以上入ってくるな!」と激怒するのもいいでしょう。

 

人は対等です。

 

見えない境界線を引くこと。

 

嫌いな相手と仲良くなるには、この道です。

新しい関係を築いてください。