障害基礎年金という制度があります。
障害基礎年金とは平たく言えば「働いて収入を得るのが難しい人は足りない部分を国が補助しますよ」という制度です。
この年金もらえると月6~8万円ほどの収入になります。
年間で約100万の収入です。10年で約1000万円です。これは大きい。
なので年金申請は絶対にやっておいてくださいね。
これがあると今後の生活に潤いとハリが違います。私は知人に障害ある人が多いのでみんなが言っています。
年金申請は絶対にやりましょう。
年金申請をフォローする機関がない
障害基礎年金の手続きは20歳の誕生日前に始まります。
ただ一つ困ったことがあるのです。
それは年金申請の相談やアドバイスをしてくれる機関が非常に少ないということ。
18歳前に行う障害区分認定であれば学校に在籍しているので学校がサポートします。
ただ年金は20歳なので特別支援学校(養護学校)で対応するところはまずありません。
市役所は税金を払う側なので「こうやったら年金下りやすいですよ」というアドバイスしづらいのです。
「正直に書いてくださいね」という旨をいう役所もあるでしょう。
でも・・・正直に書いて申請が通らないと・・・困っちゃいますよね。
あと作業所や就労先は障害基礎年金の書類の書き方に精通している人はいないのです。
働く場所なので年金までサポートはしてくれない。
つまり20歳の障害基礎年金手続きのサポートに関してはポッカリ穴が空いている状態なのです。
一応社会保険労務士に依頼する手もありますが・・・多大な費用が発生するので抵抗感ありますよね。
というわけで実際の関係者に話を聞きながら本サイトでは障害基礎年金についての情報配信をいたしております。
申請成功してくださいね。
企業で働いているから年金はもらえないんじゃないの?
「どんな人がもらえるの?」という話です。
作業所で就労している人であれば申請さえすれば、大体が年金はもらえるはずです。
企業就労しているとボーダーラインとなります。
というのも年金とは「働いて生活費を稼げないから年金申請します」という意味なんです。
シンプルに言えば「私は働けません」と証明すればいいんです。
障害者雇用枠での企業就労となると10万円は超えます。
よって「企業就労出来るなら年金はもらえない」と思っている人がいます。
結論から言いますと企業就労していても、もらえる可能性は十分にあります。
ちょっとお金の計算をしてみましょう。
年金は1級と2級がありますが、いずれにせよ月6万円以上の収入となります。
障害者雇用で入社すれば月10万円以上の収入と社会保険がつくのが一般的です。※収入に地域差はあります。
ここに年金が入れば16~18万ほどの収入になるわけです。
親元離れての一人暮らしだって夢ではありません。
お金は時に身を守ってくれます。
もらえる、もらえないの境目は何なの?
障害基礎年金は障害によって十分に働けず収入が困難なための補助金です。
判断するのは今までその人を知っている人ではないのです。
年金申請を受ける調査員になります。
よって調査員に分かるように「障害によって生活に出来ないこと多いんです。就労してますが援助が必要なんです」と証明出来たか否かが分かれ目になります。
証明するための方法は?
ここが非常に重要です。
企業に就労している、また就労を目指そうとしている人は是非覚えておいてください。
一つは客観的な資料となる医師の診断書が必要になります。
『え?病院行くの?そんなの知らないよ!?』
という方も多いはずです。
実際に医師の診断書は多くの人が20歳の誕生日前の手続きで困る部分なのです。
診断書は病院にいけばすぐに書いてくれるものでもありません。
また医師本人が書き方のコツを知っている必要もあります。
『この人は就労出来ますよ。生活に不便もなさそうです』と書かれたら年金は下りないわけですから。
よって診断書を書き慣れている医師がいる病院へ行く必要があります。
町医者ではなく、大きな病院の方がいいでしょう。
出来れば小さい頃からかかりつけ医を作っておくのがベターです。
『20歳の誕生日前になったら年金申請の書類書いてもらえますか?』と探っておくことをおすすめいたします。
どちらにせよ20歳前になると探さなくてはいけないのですから、早い目に目星をつけておいた方が楽です。
申請は”正直”に言いましょうね
実際の話ですが軽度の知的障害ある人で年金申請をしたものの下りなかった場合がありました。
なぜそうなったのか、というと「自分は出来ますよ」というアピールをしてしまったんです。
電車乗れます
買い物行けます
人の指示を理解して行動できます
など出来る部分をアピールしてしまったということです。
・・・いや「嘘をつきましょう」というわけではないんですよ。
ただあえての「自分は出来るアピール」をしてしまうと「そうか。この人は出来るんだ。なら年金いらないですよね」と調査員に判断されてしまいます。
不本意かと思いますが、ここは一つ我慢です。
例えば買い物に行くとします。
品物をいくつかカゴに入れて千円や1万円渡してお釣りをもらいました。
これを「買い物出来ました」と捉えることは出来ます。学校でも「出来た」と判断するでしょう。
間違ってはいないのですが、申請時は「私は買い物できません」としましょう。
念のため説明しますと例えば854円を払うとしますね。
500円1枚、100円3枚、50円1枚、1円4枚を財布から出せて「買い物が出来た」と考えるんです。
その瞬間だけ我慢すれば年間100万円近い収入になるんですから・・・ね。
というわけで年金申請のコツでした。
多くの方は医師の診断書で困ってしまいます。20歳前に目星の病院は見つけておきましょうね。
成功を祈っております。
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