約90万円の違い

『障害基礎年金』をご存知でしょうか。

20歳からもらえるお金のことです。申請通ると毎月7万円前後もらえます。

 

社会人になってからは作業所や企業での月給と年金が主な収入源です。

月7万円プラスは大きいですよね。

 

『療育手帳もっているから大丈夫』

『年金の世話になりたくない』

 

色んな事情ある方も今回のお話、一通り読んでみてください。

あるとなしでは年間約100万円違いますから。

 

また年金申請方法がなかなか厄介です。

養護学校に通っている時期からしておく方が良い事があるんですよ。

 

というわけで滋賀県の養護学校へ通う子どもたち、保護者の方向け。

年金申請のアドバイスです。

 

医師探しが大変

20歳での年金申請は基本お家の方でまとめねばなりません。

というのも申請のレクチャーを支援する公の機関は少ないものです。

 

学校は卒業してますし、作業所はノータッチ。

申請先は年金機構になるので市役所福祉課とも違います。

 

社会保険労務士さんに依頼する方法もありますが、ウン万円になりますしね。

 

20歳前になるとどっさり資料が郵送されてきます。

多くの方が慌てるのはお医者さん探しです。

 

申請には医師による診断書が必要なんですよ。

書き方にはポイントがあって書き慣れている医者がベター。

 

発達障害など目に見えない障害の場合はここで特に困ります。

初見のお医者さんでは障害の証明が1回の診断で出来ません。

 

一番良いのは普段からかかりつけ医をつくっておくことです。

あるお母さんは普段通う病院に「年金申請の診断書かける先生いますか?」と聞いておいたそうです。

 

あと町医者だと断られることもあるので、大きな病院の方がいいですよ。

 

通院の記録は残しておくといい

申請書には「発病したときから現在までの経過」を書く欄があります。

お子さんよっては20年間の経過を書いていくわけですね。

覚えているわけないじゃないですか。

 

というわけで幼少期から記録はこまめにとっておくといいですよ。

「めんどくさい!」と思うかもしれませんが、とあるお母さんはやっていました。スゴいです。

 

・「出生時から初診までの状況」

・障害に関する初診を受けた病院

・出生時から初診を受けるまでの期間

・当時の状況

 

を覚えている範囲で書きおいてください。

 

それから日常的に通う病院の記録です。

・通院先(療育含む)

・通院した期間

・当時の状況

を残しておくと後から便利になります。

 

企業就労しても諦めないで

ここかなり大事です。

『企業就労したら年金もらえない』

『障害者雇用枠で月7万もらってるから無理』

 

そんなこともないんです。

企業就労している人はボーダーラインですが実際にもらっている人がいます。

 

大手スーパーで深夜働きながら年金もらう人もいるのです。

雇用枠では月10万円くらいになるので「月給+年金」で計16~18万円以上の収入を得ている計算になります。

 

なので特別支援学級に通っている子も支給対象となる場合もあるんです。

月18万あれば親元離れての一人暮らしも夢ではありません。

 

例えば買い物の際は1,000円やカードなど細かいお金計算が苦手である。

そんな人であれば「一人で買い物が出来ません」と申請書に書くことが出来ます。

年金もらえるかもしれないんです。

 

私は社会人になった養護学校卒業生と付き合いがあるのですが、東京行ったり、車買ったりと楽しんでいます。

お金が全てじゃないですが、潤いをもたらしてくれますよね。

 

・医師を探しておく

・出生時の状況、通院記録を残す

・企業就労でももらえる場合がある

 

ぜひ覚えておいてくださいね。