知識・その他

動作法レビュー2回目。22歳の脳性麻痺の方が語る動作法の良いところと悪いところ。

更新日:

私は以前特別支援学校にいました。

今は、障がい者の方の夢を叶える事業を考えていて、段階的には「設計図を引いている」状況です。

詳細は後日、このサイトにて。

・・・以上、宣伝でした。

 

障がいに対する早期療育は大切なところです。私は子どもが成人したお母さん、お父さんに色々話を聞いていますが、

「早期療育はいらない」と言う人は見たことがないですし、子どものことを考えても専門家に診てもらい一定の方針を貰った方がいいでしょう。

 

お子さんに身体障がいがあると分かると真っ先に思い浮かぶのが「どんな療育方法があるのか」ということだと思います。

身体障がいに関するアプローチには理学療法(PT訓練)やボバーズ法、ボイター、臨床動作法など様々あります。

photo by Tom Simpson

photo by Tom Simpson

 

でも、ぶっちゃけどれがいいかは、パッと見で分からないじゃないですか。

 

最近はそうでもないようですが、昔は各療育方法の先生が互いに「あの方法はダメ。この方法が一番」と攻撃し合っていた時代もあったようです。

両方の先生が「あの方法はダメ」と言っていて批判し合っている。理屈で言えば、どちらが大ウソつきになりますよね。

もしくは両方とも大ウソつきの可能性だってあるわけですが。

 

そう考えるともうワケが分かりません。

 

大体はどんな方法にも良いところと悪いところがあるはず。

でも先生は良いところは言ってくれるでしょうが、悪いところは言わないでしょう。

 

企業でも同じですよね。自社製品の良いところは積極的にアピールしますが、悪いところはあえて言いません。

何にせよ、受ける側の立場からすれば「よくわかんない世界」のはずです。

 

わが子にとってどれが最適の療育方法なのか。

それを求める人はいるはず、と考えています。

 

というわけで私の知り合いを中心に実際に「あの教育方法はどうだったのか」というインタビューをしています。

 

先生側からの一方通行の情報ではなく、実際にその療育方法に取り組んだ人の生の声です。

 

例えるなら楽天やAmazonのレビューと同じものですね。

先生などの提供側が発する情報だけでなく、受ける側の情報もあれば、総合的な視野で判断できるはず。

 

お子さんにとっての最良の療育方法を選ぶ際の一助にしてください。

 

Q&A方式で載せていきます。

動作法レビュー

Q.あなたのプロフィールを教えて下さい

A.22歳男性で脳性麻痺です。下半身に麻痺があり、車椅子に乗っています。現在一人暮らしをしています。

 

Q.動作法訓練に取り組んだ期間はどれくいらいですか

A.物心ついたころからです。特別支援学校入学後は学校の授業で毎日1時間ほど取り組んでいました。卒業するまで毎日取り組んでいました。

 

Q.動作法を受けて良かったところを教えて下さい。

A.身体の使い方を学べたと思います。自分一人では分からない身体の緩め方や使い方であっても先生を通して学べること出来ました。

訓練の時間自体はリラックス出来て楽しかったです。

 

Q.動作法を受けていて「もっとこうして欲しかった」というようなことはありましたか?

A.先生によっての違いが大きかったです。先生によっては「身体を伸ばしていればいい」というような進め方をする人もいました。

出来れば専門的に学んでいる先生に多くみてもらいたかったです。

立位の練習とかもして「訓練している感」はあったけど、これをやっていくとどういう風に変化していくのか、などの見通しが持てなくて

不安な気持ちもありました。

年齢が上がるにつれ、自分の身体がどこまで出来るようになるのか見通しも分かってきたので、「立位が出来るようになる」といった課題よりも「身体が硬くならないように」など二次障害に関する部分にもっと注目してほしかったです。

 

Q.効果的な訓練と効果的でない訓練の違いは何ですか?

先生に対する信頼だと思います。知識があっても相手によって緩まないことがあって「なんでだろう」と思っていました。

 

Q.卒業後は動作法訓練をしていますか?

学校卒業後はしていません。一対一対応で身体を見てくれるところ近所にないので、通えない状況です。

遠方にあるにあるのですが、制約が多く難しいです。

 

身体障がいに対する効果的な訓練方法って??

相手に対する信用が大事

というのが、インタビューでよく出来た言葉でした。

相手の信頼度によってやる気が変わるし、相性が悪い場合はこう考えてしまうそうです。

 

「本当に大丈夫なのかな。これだけやってるけど治るのかな。無駄なんじゃないかな」

という悩みがループのように回っていくそうです。

 

受ける側としては「なぜこれをやっているのか」の理解をさせてほしい、とのことでした。

 

また年齢が上がるにつれ、「出来ることを増やす」よりも「二次障害を防ぐ」ことを重点的にしてほしかった、とのことです。

 

 

最後に。ここからは私の主観です。

私も動作法の研修を受けたり、色んなトレーナーの方に会いました。

偶然に驚いたのですが、今回の取材と私は同じ感想をもっています。

 

動作法は心理的アプローチでもあるので、知識量と人柄の良さの両立がないと効果的な結果は出ない、ということです。

 

動作法のトレーナーとしての立場で私がレビュワーになって書いている記事です。

身体障がいへのアプローチ。臨床動作法をレビュー。

動作法の効果を考える際の参考資料にしてください。

 

今後も色んな療育・リハビリ・教育方法などを実際経験した人のレビューを載せていきます。

最良の方法を選ぶための一助となれば幸いです。

photo by David Amsler

photo by David Amsler

 

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