私は特別支援学校で9年間勤務していました。

また障害者スポーツであるボッチャという球技の県協会役員でもあります。

 

車椅子に乗る人には大勢知人がいます。

そんな中で「車椅子に乗る人の恋愛」について書いていきます。

 

恋愛している人は大勢います

まず結論から言いますね。

言うまでもないことなのかもしれませんが車椅子の乗りながらも恋愛、結婚している人は大勢います。

 

有名人で言えば乙武洋匡さんですよね。

乙武さんで言えば、それこそ”モテモテ”のレベルまでいくわけです。

 

『乙武さんは有名人だから・・・』

 

と思うかもしれません。

でも一般人でも、異性の方から告白される車椅子に乗る人は確実にいます。

それは男性、女性関係なく、です。

 

それでも『その人はイケメンだから』『性格が明るいから』などの理由を探してしまうかもしれません。

でも本当にそんなことないんです。

 

授業中に”絶叫告白”

私が特別支援学校の先生だったころの話をします。

ある高校生の男女二人です。車椅子に乗っています。

 

”事件”というと失礼なのかもしれませんが、私からすれば事件でした。

ある授業中、私の前に高校生のA君とBさんがいました。

二人は並んでいて、次の授業を待つ状態。

 

私は意味なくそこにいただけなのですが突然に。

 

「A君。おどろくとおもうけど・・好きなの!」

 

と脈絡のない女の子からの告白です。

「うぇーーー!?」素直に驚くA君です。そりゃそうですね。

 

言っては失礼ですが

「授業中であること」

「第三者がいる(私ですね)」

なぜそんな中での告白したのかさっぱり分かりません。思い返せば微笑ましいんですけどね(笑)

 

A君「どうしよう!?」こちらを見ていました。

私もどうしていいか分からず、無意味な笑顔で応えています。

 

で、結局どうなったか、というとA君、告白に対し返事が出来ず「お流れ」になってしまったんです。

 

大事なのは行動力

A君、告白されても返事が出来ず折角のチャンスをふいにしました。

でも彼は恋愛に興味はあるんです。「彼女が欲しい」と思う気持ちはある。

 

私は男女関係なく色んな車椅子に乗る人の恋愛模様を見てきましたが大事なのは「車椅子に乗っているか」では決してないんです。

 

最も大事なのは行動力です。

 

失礼ながらA君、いわゆる「モテ要素」があるわけではないんです。

まぁ正直いってモテない方かな、と。

 

でもチャンスはあるんですよ。それは世の中の恋愛事情と同じです。

 

ただA君に足りないのは行動力です。

今回で言えば「告白の返事をすること」それだけだったんです。

 

まずは自信から

繰り返しますが車椅子に乗っていても恋愛して、結婚して、子どもがいる人だっています。

男性が障害ある人で女性が健常者の場合もあります。その逆もあります。

 

大切なのは行動です。

具体的に何をするかというと「あなたが出来ること」を思い浮かべてください。

 

移動出来ますか?お話出来ますか?ネットやメールは出来ますか?

 

今、あなたの持つ出来ることをやりましょう。

いきなり彼氏、彼女を作るまでいかないくてもいいんです。

 

例えば「今よりかっこよく、可愛くなろう」そんな前段階でも構いません。

それがうまくいけば自信になります。その自信が行動につながります。

 

見た目を変えるためには

見た目は少々のお金さえあれば出来上がるのでおすすめです。

簡単なのは服装です。

 

まずは「ジャージNG」を守りましょうね。

 

髪型はなるべく美容師さんに。

福祉訪問理美容という仕組みを使えば自宅にも来てくれます。

 

服を自分で買った事がない人はまず自分で選んでみましょう。

男性であればユニクロや無印良品でいいんです。本当に。

 

いわゆる「モテ服」ってシンプルな格好なんです。そしてシンプルな服を売っているのがユニクロや無印です。

より具体的にいうとユニクロで黒いパンツを買ってみてください。「下は黒」は安定したコーディネートです。

同じ意味で靴も黒系にするといいですよ。

 

女性は私が言うまでもないですがオシャレに華やかに、ですね。

普段着ている服が地味であれば一つでいいから明るく華やかなものを身につけてください。

バックでも、靴も何でも良いと思います。

 

そういった努力が成功すれば自信となります。自信があると自然と行動力につながります。