先生が重視してくれないもの

『今の支援学級は不安』

『どうにも話の合わない先生がいる』

 

そんな不安感をお持ちの方へ抑えてほしいたった一つのポイントです。

親子関係を良くすることにも繋がりますのでぜひ覚えておいてください。

 

愛情がエネルギー

学校というのは気持ちのエネルギーを消費します。

お子さんは「愛情をエネルギーにして生きている」と思っていてください。

ご飯もエネルギーですが、愛情もエネルギーです。両方いるんですよ。

 

スマホのバッテリー残量のように愛情にも残量があります。

愛情残量と名付けましょう。

 

愛情残量が3のときは満タンです。

試練や挫折があっても、良い方に吸収して学びに変えます。

気持ちに余裕があって他人のために頑張るようになります。

 

愛情残量が2が通常です。

時折愚痴りながらもなんとかやっていける段階。

楽しむ時間を大切にして愛情残量3になるように努めてください。

 

残量が1になればピンチです。

この場合は親は甘々で構いません。ルールや常識は吹っ飛ばしましょう。

残量0になるのが最も危険です。例えば不登校になるのは残量1~0の間にいると思ってください。

 

愛情残量が0になれば子どもは色んな問題を起こします。

立ち直るにも時間を要します。

悲しい事件が起こらないように気をつけてください。

 

学校で愛情残量は減りやすい

学校へいくと愛情残量は減ります。

子どもは先生に愛情を感じなければ残量を減らして対応していると考えてください。

 

この減り具合が嫌な先生相手だと半端じゃないほどに減ります。

支援学級の先生はどんな人柄でしょうか。

「この子の愛情残量は足りてるかな?」と配慮してくれるような人なら大丈夫です。

生徒の訴えに耳を貸し、楽しさや面白さを確保しながら進めていく先生です。

 

そうでない先生は「とにかくやりなさい」と課題を達成させようとします。

出来ないと褒めないような先生です。

そんな先生に当たると残量は減る一方です。

 

 

愛情残量の見分け方

愛情残量は計れます。

お子さんの顔色や声色、朝の起き具合、夜更かしや不眠症になってないかなどを最優先に考えていてください。

 

「いってきまーす!」と笑顔で出ていき「ただいまー!」と明るく帰ってきたらなら残量3です。

友達に優しくしていたり、将来への希望を抱いていたら常時3の状態です。

満タン時は、時に怒鳴っても、親がサボってもそんな問題はない。

ルールや常識を教えると良い方に吸収してくれます。

 

2は普通の状態。

「だるいわぁ・・」など言いながらも通う。時に文句を言う。

でも友達と遊んだり、楽しい時間も過ごせている。そんな状態。

どうすれば上がるかは別記事で書きますが、遊びや愛情表現がポイントです。

出来るだけ3を目指すよう心がけてください。

 

残量1になると以下のようになります。

・「学校行きたくない」と言う

・朝起きるのが辛そう

・うつむきがち、無気力

・嫌みや悪態をつく、非行に走る

 

などの姿が出てきます。

この場合は常識やルールは極力無視しましょう。

「何をやっても逆効果」になる状態です。

子どもはエネルギー切れで動けないのです。動けないのに動かそうとしている状態と捉えてください。

 

ここで気をつけていただきたいのは「とにかくやりなさい」と急かすことです。

学校の対応も「とにかくやりなさい」が多いです。

不登校でも「とにかく来なさい」

無気力でも「とにかく勉強しなさい」

などです。

 

先生は子どもの残量が1であろうが0であろうが「とにかくやりなさい」が多いと思っておくと気づけると思います。

 

お子さんからすればエネルギー切れなのに「みんなやってるでしょ」「あなたが間違っている」など言われても動けないのです。

 

お子さんの愛情残量が3,2のときは先生任せでいいんです。

悪い先生でも反面教師となり、お子さんは前向きに学んでくれます。

 

問題は残量1です。

うつむきがち、無気力、非行や不登校の状態。

このとき先生的対応は逆効果です。

家庭ではルールを緩め、お子さんの気持ちを最大限に受けとめてください。

 

受けとめるというのは、お子さんの強い気持ちを否定しないことです。

「どうしてもやりたくないんだ!」

「どうしてもこれをしたいんだ!」

その気持ちが強ければどんな内容でも、否定せず「そうか」と受けとめてください。

 

受けとめないのは「それでもこれをやりなさい」という対応です。

「どうしても学校には行きたくないんだ!」

「それでも学校へ行きなさい!」

ですね。愛情残量は減り続けます。

 

残量1のときにこれをやると「僕のこと(私のこと)を愛してくれてないんだ」と感じます。

「そうか。辛かったんだね」と受けとめてください。残量が回復しますから。

 

私は先生してましたが「やめろー!」と言いたくなることが多々ありました。

「今、この子はルールや勉強どころじゃないでしょ!」と先生と喧嘩しましたが理解されることはないです。

 

家庭は愛情残量の補給地であり、チェッカーであるとお子さんは健やかに成長します。

「この子は愛情残量1になってないか?」をひたすら気をつけてください。

 

愛情残量3の満タンだったら大雑把でいいですし、大雑把が最適です。

お母さんやお父さんも好きなことをして日々をエンジョイしてください。

学校で嫌なことがあってもプラスに変える力が子どもには備わっています。

愛情残量が3で満タンであればそうなるのです。

 

具体的な愛情残量の増やし方はまた別記事で書いていきます。