スポンサーリンク

 子ども心への戻り方

先日、京都宇治の平等院鳳凰堂へ行ってきました。

相談者の方と一緒に、宇治観光です。

 

「自分とは何なのか分からない」

「今までずっと母親の”管理下”にいたんです」

そうおっしゃる相談者のAさんは、子どもの頃の思い出が少ないそうです。

 

Aさんは、厳しい育てられ方を受け、心を抑圧してきました。

感じること、思うままに遊んだことが少なく、いつも親の意向を気にしていたそうです。

 

「自分というものを確立したい」

そうおっしゃるAさんに「理屈より心に従って生きてください」と言っても「心から行動した記憶が少ないので難しい」とのこと。

 

心は凍ってしまうのか。大人になると、子ども心は取り戻せないのか。

そんなことありません。

心から遊ぶコツを、同行してもらうことでレクチャーして参りました。

「子ども心教えます」をテーマに宇治観光です。

 

なぜ宇治なのか

京都府宇治には平等院鳳凰堂があります。

私は社会科の教員免許をもっていまして。

平等院鳳凰堂なるものは、教科書の写真で何度も見てきました。

 

ところが鳳凰堂ってそんな話題にあがらないと思いませんか?

 

平等院鳳凰堂は10円玉の裏にある寺院です。

1円、5円、50円、100円、500円。

硬貨の裏側を見てみてください。全て植物なのです。

 

ですが10円玉だけ平等院鳳凰堂。

 

「鳳凰堂ってメジャーなの?」というとそうでもない。

 

京都といえば清水寺や八坂神社ですよね。

日本一の神社は伊勢神宮だし、歴史一番古いのは出雲大社だし。

 

国会議事堂でも、皇居でもなく鳳凰堂。

奈良の大仏、日光東照宮、太宰府天満宮、京都御所や五重塔など差し置いての鳳凰堂。

そのくせテレビに出てこない鳳凰堂。

 

「鳳凰堂とはいったい・・・」と謎に思いませんか?

 教科書にある写真は立派です。

でも写真の外はマンションやビルや電信柱が見えるとか。

 

遠足で「鳳凰堂行ってきた」なんて聞いたことない。

でも10円玉でみんな見てるでしょ?

 

鳳凰もガッカリのはず。

「俺だけお金の図柄になってるんだぞ!」と嘆いているんじゃないか。

 

平等院鳳凰堂はスゴいのか、ガッカリスポットなのか。

「鳳凰まんじゅう」とか、ゆるキャラ「鳳凰くん」とかあったりするのか。

 

「鳳凰堂に好奇心が湧くんですよ」と私の背景を相談者の方に説明しました。

大人になった今、子ども心で観光するとどうなるのか。

一緒に観光です。

 

宇治は抹茶だらけ

「鳳凰堂は宇治ではどんな扱いなのか?」

それを知りたくて、宇治へ行ったわけですが。

 

JR宇治駅降りて、早々に一撃喰らいました。

駅出てすぐに茶壺。鳳凰じゃない。

宇治といえば、お茶。宇治茶は全国的に有名。

「鳳凰堂だって10円玉で全国区じゃないか」と思うのですが。

観光案内所には鳳凰の姿形もありません。抹茶ソフトに団子。

自販機には、宇治茶と源氏物語のコラボ説明が。

↑ラベルに源氏物語の絵柄が採用されているとのこと。

鳳凰じゃないのか。

「宇治茶のみち」と書いてあるモニュメント↑

「鳳凰堂へのみち」であるべきだと思う。

そりゃそうですが、宇治茶を扱うお店がいっぱい。

無料抹茶体験。抹茶ソフトとか。

茶団子にグリーンティーとか。

鳳凰まんじゅうは確認出来ませんでした。

↑鳳凰じゃないんだね。

抹茶だらけの中、見つけました。鳳凰亭。

ただ残念。「準備中」の標識があって入れない。

 

この日は6月初旬で夏日。

歩いているうちに喉が渇いてきました。

 

ここは「宇治茶のみち」

至るところに抹茶があるわけです。

宇治茶の自販機発見。

商品全部、お茶です。

この自販機前で、飲んでやりましたよ。午後の紅茶を。

隣の自販機にある午後の紅茶をあえてチョイス。

『俺は鳳凰に会いに来たんだ!!』と思いながら飲む宇治での午後ティーは格別の味。

※ふざけてますが、これが子ども心。万事を楽しくするコツです。

 

宇治にいながら、ここまで鳳凰一本に想いを寄せる観光客も珍しいでしょう。

歩いていくうちに「世界遺産 平等院」の案内が。

そうか。鳳凰堂って世界遺産だった。

抹茶に負けて、鳳凰はさぞくやしかろう。

「平等院表参道」のぼりを発見。鳳凰のデザインも入っています。

「良かったね」と思う。

ここを真っ直ぐ行けば平等院鳳凰堂。表参道です。

でも抹茶だらけ。

↑鳳凰パンケーキなるもの発見。

「良かったね」とまた思う。

平等院に到着。

入口からして、かなり立派な作り。外国人観光客も多くいて賑わっています。

この時点で「周りはマンションやビルだらけ」の線は消えました。

拝観料は600円。中は立派な庭園になっています。

鳳凰堂を横から。これは立派だわ。

正面から見る前に、10円玉を取り出してチェック。

さぁ、鳳凰とご対面。

立派です。さすが世界遺産。

鳳凰堂の由来は、両側にある鳳凰のこと。

鳳凰とは想像上の鳥です。麒麟や龍と同じですね。

念願の鳳凰についに会えました。

10円玉と一緒に記念撮影。

10円玉持ち出して撮影しているのは私だけでしたが、人一倍感動しているのも私のはず。

 修学旅行生が記念撮影してたり、着物姿の団体客がいたり。

鳳凰堂の内部観覧には一時間以上の待ちが出来ていました。

鳳翔館という博物館では、立派な展示がなされ見応え充分。

鳳凰まんじゅうはなかったけれど、鳳凰飴を発見。

消しゴムにもなってたり。

 

宇治茶の猛攻も平等院には及んでおらず。

鳳凰はふさわしい扱いを受けておりました。

 

「有名な割には寂れた観光スポットなんじゃないか」というのは私の取り越し苦労だったようです。

周囲の賑わいに鳳凰本人も満足していることでしょう。

 

子ども心が人生を豊かにしてくれる

客観的に見たら、観光地なんてどこへ行っても大して変わらないと思います。

つまらないものを面白く変えてくれるのは、好奇心や遊び心など「心」がつくものです。

 

大人になっても子ども心は取り戻せます。

子育て中の方はどうぞ一緒に「心」を楽しんでください。

 

心の持っていき方次第で、ただの彫像に気持ちが宿ります。

私には賑わいを喜んでいる鳳凰に見えるのです。